自然数 $n$ に対して、$n$ の約数の個数を $f(n)$ で表す。 (1) 自然数 $a$ について、$f(a) = 6$ のとき、$f(a^3)$ の値をすべて求める。 (2) 自然数 $b$, $c$ について、$f(b) = 5$, $f(c) = 7$ のとき、$f(b^2 c^2)$ の値をすべて求める。

数論約数素因数分解整数の性質
2025/3/18

1. 問題の内容

自然数 nn に対して、nn の約数の個数を f(n)f(n) で表す。
(1) 自然数 aa について、f(a)=6f(a) = 6 のとき、f(a3)f(a^3) の値をすべて求める。
(2) 自然数 bb, cc について、f(b)=5f(b) = 5, f(c)=7f(c) = 7 のとき、f(b2c2)f(b^2 c^2) の値をすべて求める。

2. 解き方の手順

(1) f(a)=6f(a)=6 より、aa の素因数分解は以下のいずれかの形になる。
* a=p5a = p^5 (pは素数)
* a=p2qa = p^2 q (p, qは異なる素数)

1. $a = p^5$ のとき、$a^3 = (p^5)^3 = p^{15}$ なので、$f(a^3) = f(p^{15}) = 15 + 1 = 16$

2. $a = p^2 q$ のとき、$a^3 = (p^2 q)^3 = p^6 q^3$ なので、$f(a^3) = f(p^6 q^3) = (6+1)(3+1) = 7 \cdot 4 = 28$

よって、f(a3)f(a^3) の値は16, 28
(2) f(b)=5f(b) = 5 より、bb はある素数 pp を用いて b=p4b = p^4 と表せる。
f(c)=7f(c) = 7 より、cc はある素数 qq を用いて c=q6c = q^6 と表せる。
ここで、ppqq が等しい場合と異なる場合がある。

1. $p \ne q$ のとき、$b^2 c^2 = (p^4)^2 (q^6)^2 = p^8 q^{12}$ なので、$f(b^2 c^2) = (8+1)(12+1) = 9 \cdot 13 = 117$

2. $p = q$ のとき、$b^2 c^2 = (p^4)^2 (p^6)^2 = p^8 p^{12} = p^{20}$ なので、$f(b^2 c^2) = 20 + 1 = 21$

よって、f(b2c2)f(b^2 c^2) の値は 21, 117

3. 最終的な答え

(1) f(a3)=16,28f(a^3) = 16, 28
(2) f(b2c2)=21,117f(b^2 c^2) = 21, 117

「数論」の関連問題

$a$ を整数とするとき、「$a$ が偶数である」という命題の否定が「$a$ が奇数である」かどうかを判定する問題です。

命題否定偶数奇数整数
2025/5/6

1から100までの整数の中で、以下の条件を満たす整数の個数を求めます。 (1) 2, 3, 7 の少なくとも1つで割り切れる数 (2) 2では割り切れるが、3でも7でも割り切れない数

約数倍数包除原理整数の性質
2025/5/6

1から100までの整数について、以下の2つの問いに答えます。 (1) 2, 3, 7の少なくとも1つで割り切れる数は何個あるか。 (2) 2では割り切れるが、3でも7でも割り切れない数は何個あるか。

約数倍数包除原理整数の性質
2025/5/6

2つの連続する偶数をそれぞれ2乗した数の和が、4の倍数になることを証明する必要があります。

整数の性質証明偶数代数
2025/5/6

奇数と偶数の和が奇数になることを証明するために、空欄を埋める問題です。

奇数偶数証明整数
2025/5/6

奇数と奇数の和が偶数であることを証明する問題です。空欄を埋めて証明を完成させる必要があります。

整数偶数奇数証明
2025/5/6

問題は、奇数と偶数の和が奇数であることを証明するものです。証明の穴埋め形式で解答します。

整数奇数偶数証明
2025/5/6

問題は、「偶数と偶数の積は4の倍数である」ということを証明するために、空欄を埋める形式になっています。

整数偶数倍数証明
2025/5/6

問題は、奇数と奇数の和が偶数になることを証明する穴埋め問題です。整数$m$, $n$を用いて、2つの奇数を表し、その和を計算し、2の倍数になることを示します。

整数の性質奇数偶数証明
2025/5/6

1から100までの自然数のうち、2, 5, 9の少なくとも1つで割り切れる数は何個あるかを求める問題です。

約数倍数包除原理整数の性質
2025/5/6