問題は、以下の3つの部分から構成されています。 (1) $0 < \alpha < \frac{\pi}{2}$ かつ $\tan \alpha = \frac{1}{5}$ を満たすとき、$\tan(2\alpha) = \frac{5}{12}$, $\tan(4\alpha) = \frac{120}{119}$, $\tan(4\alpha - \frac{\pi}{4}) = \frac{1}{239}$ を示す。 (2) $4 \arctan \frac{1}{5} - \arctan \frac{1}{239} = \frac{\pi}{4}$ を示す。 (3) $\arctan x$ のテイラー展開 $\arctan x = \sum_{n=1}^{\infty} \frac{(-1)^{n-1} x^{2n-1}}{2n-1} = x - \frac{x^3}{3} + \frac{x^5}{5} - \dots$ ($|x| < 1$) を使って $\pi$ の近似値を小数第4位まで求める。 ここでは、指示に従い、問題2-1を解きます。
2025/4/30
1. 問題の内容
問題は、以下の3つの部分から構成されています。
(1) かつ を満たすとき、, , を示す。
(2) を示す。
(3) のテイラー展開 () を使って の近似値を小数第4位まで求める。
ここでは、指示に従い、問題2-1を解きます。
2. 解き方の手順
(1)
まず、 を求めます。タンジェントの加法定理より、
次に、 を求めます。タンジェントの加法定理より、
最後に、 を求めます。タンジェントの加法定理より、
(2)
を示すために、両辺のタンジェントを取ります。
を計算します。
とおくと、左辺はとなります。
(1) の結果から、、 であることがわかっています。
よって、 です。
したがって、となり、 が成立します。
(3)
を使ってを計算します。
より、です。
したがって、小数第4位までのの近似値は3.1416です。
3. 最終的な答え
(1) , ,
(2)
(3) 3.1416