3つの自然数 $a, b, c$ の組を求める問題です。ただし、$a < b < c$ であり、以下の条件を満たします。 (A) $a, b, c$ の最大公約数は 7 (B) $b$ と $c$ の最大公約数は 21, 最小公倍数は 294 (C) $a$ と $b$ の最小公倍数は 84

数論最大公約数最小公倍数整数の性質素因数分解
2025/4/30

1. 問題の内容

3つの自然数 a,b,ca, b, c の組を求める問題です。ただし、a<b<ca < b < c であり、以下の条件を満たします。
(A) a,b,ca, b, c の最大公約数は 7
(B) bbcc の最大公約数は 21, 最小公倍数は 294
(C) aabb の最小公倍数は 84

2. 解き方の手順

(A)より、a=7x,b=7y,c=7za=7x, b=7y, c=7zx,y,zx, y, z は互いに素な自然数)とおけます。ただし、x<y<zx < y < z である必要があります。
(B)より、bbcc の最大公約数が21なので、b=21p,c=21qb = 21p, c = 21qp,qp, q は互いに素な自然数)とおけます。
最小公倍数が294なので、21pq=29421pq = 294 より、pq=14pq = 14となります。
ppqq は互いに素なので、(p,q)=(1,14),(2,7)(p, q) = (1, 14), (2, 7) が考えられます。
このとき、b=21,c=294b = 21, c = 294 または b=42,c=147b = 42, c = 147 となります。
(C)より、aabb の最小公倍数が84です。
a=7xa = 7xbb の組み合わせで場合分けして考えます。
(i) b=21b = 21 のとき、 a=7xa=7xb=21b=21 の最小公倍数が84なので、21x=8421x' = 84 より、x=4x' = 4 です。したがって、x=4x = 4。このとき、a=28a = 28
このとき、(a,b,c)=(28,21,294)(a, b, c) = (28, 21, 294) となりますが、a<ba < b の条件に違反するため不適。
(ii) b=42b = 42 のとき、 a=7xa=7xb=42b=42 の最小公倍数が84なので、42x=8442x' = 84 より、x=2x' = 2です。したがって、x=2x = 2。このとき、a=14a = 14
このとき、(a,b,c)=(14,42,147)(a, b, c) = (14, 42, 147) となります。
a,b,ca, b, c の最大公約数が7であることを確認します。14=7×2,42=7×6,147=7×2114 = 7 \times 2, 42 = 7 \times 6, 147 = 7 \times 21 より、2, 6, 21の最大公約数は1なので、条件(A)を満たします。
a<b<ca < b < c も満たします。

3. 最終的な答え

(a, b, c) = (14, 42, 147)

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