関数 $f(x) = -x^2 + 6x - 4$ の区間 $a \le x \le a+1$ における最大値を $M(a)$ とする。$a$ の値によって $M(a)$ がどのように変化するかを求める問題です。具体的には、ある定数ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キを求めて、$M(a)$ を場合分けして表現します。

解析学最大値関数の最大値二次関数場合分け平方完成
2025/4/30

1. 問題の内容

関数 f(x)=x2+6x4f(x) = -x^2 + 6x - 4 の区間 axa+1a \le x \le a+1 における最大値を M(a)M(a) とする。aa の値によって M(a)M(a) がどのように変化するかを求める問題です。具体的には、ある定数ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キを求めて、M(a)M(a) を場合分けして表現します。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=(x26x)4=(x26x+99)4=(x3)2+94=(x3)2+5f(x) = -(x^2 - 6x) - 4 = -(x^2 - 6x + 9 - 9) - 4 = -(x - 3)^2 + 9 - 4 = -(x - 3)^2 + 5
したがって、f(x)f(x)x=3x = 3 で最大値 5 をとる上に凸の放物線です。
区間 axa+1a \le x \le a+1 の位置関係によって最大値の取り方が変わります。場合分けして考えます。
(i) a+1<3a+1 < 3 つまり a<2a < 2 のとき
区間は x=3x = 3 より左側にあり、x=ax = a で最大値をとります。
M(a)=f(a)=a2+6a4M(a) = f(a) = -a^2 + 6a - 4
(ii) a3a+1a \le 3 \le a+1 つまり 2a32 \le a \le 3 のとき
区間内に x=3x = 3 が含まれるため、x=3x = 3 で最大値 5 をとります。
M(a)=5M(a) = 5
(iii) 3<a3 < a のとき
区間は x=3x = 3 より右側にあり、x=a+1x = a+1 で最大値をとります。
M(a)=f(a+1)=(a+1)2+6(a+1)4=(a2+2a+1)+6a+64=a2+4a+1M(a) = f(a+1) = -(a+1)^2 + 6(a+1) - 4 = -(a^2 + 2a + 1) + 6a + 6 - 4 = -a^2 + 4a + 1
したがって、
a<2a < 2 のとき M(a)=a2+6a4M(a) = -a^2 + 6a - 4
2a32 \le a \le 3 のとき M(a)=5M(a) = 5
3<a3 < a のとき M(a)=a2+4a+1M(a) = -a^2 + 4a + 1
これより、ア=2, イ=6, ウ=-4, エ=3, オ=5, カ=4, キ=-1 (カの符号に注意)

3. 最終的な答え

ア: 2
イ: 6
ウ: -4
エ: 3
オ: 5
カ: 4
キ: -1

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