60人の生徒に対して2種類の本a, bを読んだことがあるか調査した結果、aを読んだ生徒は30人、bを読んだ生徒は50人、aもbも読んでいない生徒は8人だった。以下の人数を求める。 (1) aとbの少なくとも一方を読んだ生徒の人数 (2) 2種類とも読んだ生徒の人数 (3) bは読んだが、aは読んでいない生徒の人数

確率論・統計学集合包含と排除の原理ベン図
2025/4/30

1. 問題の内容

60人の生徒に対して2種類の本a, bを読んだことがあるか調査した結果、aを読んだ生徒は30人、bを読んだ生徒は50人、aもbも読んでいない生徒は8人だった。以下の人数を求める。
(1) aとbの少なくとも一方を読んだ生徒の人数
(2) 2種類とも読んだ生徒の人数
(3) bは読んだが、aは読んでいない生徒の人数

2. 解き方の手順

(1) aとbの少なくとも一方を読んだ生徒の人数
全体からaもbも読んでいない生徒の人数を引けば良い。
608=5260 - 8 = 52
(2) 2種類とも読んだ生徒の人数
aを読んだ生徒の数とbを読んだ生徒の数を足すと、両方読んだ生徒の数が重複して数えられている。
aとbの少なくとも一方を読んだ生徒の数は、aを読んだ生徒の数とbを読んだ生徒の数を足し、両方読んだ生徒の数を引いたものと等しい。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
ここで、n(AB)=52n(A \cup B) = 52 (aとbの少なくとも一方を読んだ生徒の数)、n(A)=30n(A) = 30 (aを読んだ生徒の数)、n(B)=50n(B) = 50 (bを読んだ生徒の数)である。
52=30+50n(AB)52 = 30 + 50 - n(A \cap B)
n(AB)=30+5052n(A \cap B) = 30 + 50 - 52
n(AB)=8052=28n(A \cap B) = 80 - 52 = 28
2種類とも読んだ生徒は28人。
(3) bは読んだが、aは読んでいない生徒の人数
bを読んだ生徒の数から、aもbも読んだ生徒の数を引けば良い。
n(BAc)=n(B)n(AB)n(B \cap A^c) = n(B) - n(A \cap B)
n(BAc)=5028=22n(B \cap A^c) = 50 - 28 = 22
bは読んだが、aは読んでいない生徒は22人。

3. 最終的な答え

(1) aとbの少なくとも一方を読んだ生徒: 52人
(2) 2種類とも読んだ生徒: 28人
(3) bは読んだが、aは読んでいない生徒: 22人

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