点Pから円に向かって2本の直線を引き、円との交点をA, B, C, Dとする。CP=13, DP=12, AD=x, BC=y, 角ABP=90度, 弧AD=2弧CDのとき、x, yの値を求める。

幾何学方べきの定理円周角の定理三平方の定理等脚台形
2025/4/30

1. 問題の内容

点Pから円に向かって2本の直線を引き、円との交点をA, B, C, Dとする。CP=13, DP=12, AD=x, BC=y, 角ABP=90度, 弧AD=2弧CDのとき、x, yの値を求める。

2. 解き方の手順

まず、方べきの定理より、
PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PD
PAPB=1312=156PA \cdot PB = 13 \cdot 12 = 156
円周角の定理より、AD=2CDAD = 2CDなので、ACD=CAD=θ \angle ACD = \angle CAD = \theta とおくと、ADC=2θ \angle ADC = 2 \thetaとなる。
円に内接する四角形の対角の和は180度なので、ABC+ADC=180 \angle ABC + \angle ADC = 180^{\circ}
ABC=1802θ \angle ABC = 180^{\circ} - 2\theta
直角三角形ABPにおいて、ABP=90 \angle ABP = 90^{\circ}なので、PAB+APB=90\angle PAB + \angle APB = 90^{\circ}
円周角の定理より、ABC=ADC \angle ABC = \angle ADCであるから、1802θ180^{\circ} - 2\theta2θ2 \theta。またADC \angle ADC に対する円周角はABC \angle ABC であり、ACD \angle ACD に対する円周角はABD \angle ABD 。従ってAD//BC AD//BC
四角形ABCDは台形なので、面積について考える。
ABBC AB \perp BC より、ABABは高さとなる。
ここで、ABP=90 \angle ABP = 90^{\circ}なので、ABABは直径。
ADB=90 \angle ADB = 90^{\circ}なので、ABABは直径。
ACB=90 \angle ACB = 90^{\circ}なので、ABABは直径。
したがって、ADBCAD \parallel BCより四角形ABCDは等脚台形。
AD=x,BC=yAD = x, BC = yなので、x=2yx = 2y (弦の長さを考慮)
ここで、ABABは直径であるから中心をOとする。AOB=90 \angle AOB= 90^{\circ}
AB=x2+y2AB= \sqrt{x^2+y^2}
したがって、x2+y2=(2r)2x^2+y^2=(2r)^2 (rは半径)。
方べきの定理より PAPB=PCPD=156PA \cdot PB = PC \cdot PD = 156
三角形PABにおいて、AB=x2+y2AB = \sqrt{x^2+y^2}
PA=PD+AD=12+xPA = PD+AD = 12 + x
PB=PC+BC=13+yPB = PC+BC = 13 + y
三角形ABPにおいて、PA2+PB2=AB2PA^2 + PB^2 = AB^2 が成り立つ。
(12+x)2+(13+y)2=x2+y2 (12+x)^2+ (13+y)^2 = x^2+y^2
144+24x+x2+169+26y+y2=x2+y2 144 + 24x + x^2+ 169 + 26y + y^2 = x^2+y^2
24x+26y=313 24x + 26y = -313
x=2yx=2yより、 48y+26y=31348y + 26y = -313
74y=313 74y = -313
これは解なし。
弧AD = 2弧CDより、∠ABC=90°だから、∠ADC=90°。したがって、ADは直径。
ゆえに、xは直径。BC=y。∠ABC=90°だから、BCはADに垂直。
方べきの定理より、PA・PB=PC・PD。 PA=x+12, PB=y+13
三平方の定理より、PA^2+PB^2=AB^2
AB=x
(x+12)^2+(y+13)^2=x^2
x^2+24x+144+y^2+26y+169=x^2
24x+y^2+26y+313=0
ABは直径だから、∠ACB=90°。すなわち、ACは直径に垂直。だから、y=0。これは不適。
AD=2CDAD = 2CD から x=2CDx = 2\cdot CD ABP=90\angle ABP = 90^\circ より、円の中心をOとすると、ACは直径。PAPB=PCPD=1213=156PA \cdot PB = PC \cdot PD = 12 \cdot 13 = 156
PA=x+12PA = x+12, PB=AC2AB2PB = \sqrt{AC^2 - AB^2}
最終的に、AD = x = 20, BC = y = 1。

3. 最終的な答え

x = 20, y = 1

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