5人の生徒の小テストA, Bの得点が与えられています。AとBの得点の間に正の相関があるか、負の相関があるかを、相関係数 $r$ を計算して調べる問題です。

確率論・統計学相関係数統計平均標準偏差共分散
2025/3/18

1. 問題の内容

5人の生徒の小テストA, Bの得点が与えられています。AとBの得点の間に正の相関があるか、負の相関があるかを、相関係数 rr を計算して調べる問題です。

2. 解き方の手順

まず、AとBそれぞれの平均値を計算します。
Aの平均値 xˉ\bar{x} は、
xˉ=7+5+9+6+35=305=6\bar{x} = \frac{7+5+9+6+3}{5} = \frac{30}{5} = 6
Bの平均値 yˉ\bar{y} は、
yˉ=6+7+8+10+45=355=7\bar{y} = \frac{6+7+8+10+4}{5} = \frac{35}{5} = 7
次に、AとBの標準偏差を計算します。
Aの標準偏差 sxs_x は、
sx=(76)2+(56)2+(96)2+(66)2+(36)25=1+1+9+0+95=205=4=2s_x = \sqrt{\frac{(7-6)^2 + (5-6)^2 + (9-6)^2 + (6-6)^2 + (3-6)^2}{5}} = \sqrt{\frac{1+1+9+0+9}{5}} = \sqrt{\frac{20}{5}} = \sqrt{4} = 2
Bの標準偏差 sys_y は、
sy=(67)2+(77)2+(87)2+(107)2+(47)25=1+0+1+9+95=205=4=2s_y = \sqrt{\frac{(6-7)^2 + (7-7)^2 + (8-7)^2 + (10-7)^2 + (4-7)^2}{5}} = \sqrt{\frac{1+0+1+9+9}{5}} = \sqrt{\frac{20}{5}} = \sqrt{4} = 2
次に、AとBの共分散を計算します。
AとBの共分散 sxys_{xy} は、
sxy=(76)(67)+(56)(77)+(96)(87)+(66)(107)+(36)(47)5=(1)(1)+(1)(0)+(3)(1)+(0)(3)+(3)(3)5=1+0+3+0+95=115=2.2s_{xy} = \frac{(7-6)(6-7) + (5-6)(7-7) + (9-6)(8-7) + (6-6)(10-7) + (3-6)(4-7)}{5} = \frac{(1)(-1) + (-1)(0) + (3)(1) + (0)(3) + (-3)(-3)}{5} = \frac{-1+0+3+0+9}{5} = \frac{11}{5} = 2.2
最後に、相関係数 rr を計算します。
相関係数 rr は、
r=sxysxsy=2.222=2.24=0.55r = \frac{s_{xy}}{s_x s_y} = \frac{2.2}{2 \cdot 2} = \frac{2.2}{4} = 0.55

3. 最終的な答え

相関係数 r=0.55r = 0.55 であり、r>0r > 0 なので、正の相関がある。

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