(1) 必要なエネルギーを求める
まず、-20℃の氷を0℃にするのに必要なエネルギーQ1を計算します。 Q1=m⋅cice⋅ΔT ここで、m=90g, cice=2.0J/(g⋅K), ΔT=0−(−20)=20K Q1=90⋅2.0⋅20=3600J=3.6kJ 次に、0℃の氷を融解させるのに必要なエネルギーQ2を計算します。 氷の融解熱は6.0 kJ/molなので、90gの氷(90/18 = 5mol)を融解させるには
Q2=n⋅ΔHfus ここで、n=5mol, ΔHfus=6.0kJ/mol Q2=5⋅6.0=30kJ 次に、0℃の水を100℃にするのに必要なエネルギーQ3を計算します。 Q3=m⋅cwater⋅ΔT ここで、m=90g, cwater=4.2J/(g⋅K), ΔT=100−0=100K Q3=90⋅4.2⋅100=37800J=37.8kJ 次に、100℃の水を蒸発させるのに必要なエネルギーQ4を計算します。 水の蒸発熱は41 kJ/molなので、90gの水(90/18 = 5mol)を蒸発させるには
Q4=n⋅ΔHvap ここで、n=5mol, ΔHvap=41kJ/mol Q4=5⋅41=205kJ 次に、100℃の水蒸気を120℃にするのに必要なエネルギーQ5を計算します。 Q5=m⋅csteam⋅ΔT ここで、m=90g, csteam=2.1J/(g⋅K), ΔT=120−100=20K Q5=90⋅2.1⋅20=3780J=3.78kJ Q=Q1+Q2+Q3+Q4+Q5=3.6+30+37.8+205+3.78=280.18kJ (2) 温度変化とエネルギーの関係図
横軸にエネルギー(kJ)、縦軸に温度(℃)をとります。
-20℃から0℃まで、直線的に温度上昇 (3.6kJ)
0℃で融解(水平な直線、30kJ消費)
0℃から100℃まで、直線的に温度上昇 (37.8kJ)
100℃で蒸発(水平な直線、205kJ消費)
100℃から120℃まで、直線的に温度上昇 (3.78kJ)