正の奇数の列を、第 $n$ 群に $n$ 個の数が入るように群に分ける。 (1) $n \geq 2$ のとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第15群に入るすべての数の和 $S$ を求める。

数論数列等差数列群数列奇数
2025/4/30

1. 問題の内容

正の奇数の列を、第 nn 群に nn 個の数が入るように群に分ける。
(1) n2n \geq 2 のとき、第 nn 群の最初の数を nn の式で表す。
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の数を求める。
まず、第 n1n-1 群までの項数を求める。第 kk 群には kk 個の数が入るので、第 n1n-1 群までの項数は、
k=1n1k=(n1)n2\sum_{k=1}^{n-1} k = \frac{(n-1)n}{2} 個となる。
したがって、第 nn 群の最初の数は、全体の数列の ((n1)n2+1)(\frac{(n-1)n}{2} + 1) 番目の数となる。
正の奇数の列は、一般項が 2m12m - 1 で表される数列である。
よって、第 nn 群の最初の数は、
2((n1)n2+1)1=(n1)n+21=n2n+12(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 1 = (n-1)n + 2 - 1 = n^2 - n + 1 となる。
これは n=1n=1 のときも成り立つ。
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS を求める。
第15群の最初の数は、(1)の結果から 15215+1=22515+1=21115^2 - 15 + 1 = 225 - 15 + 1 = 211 となる。
第15群には15個の数が入るので、第15群の最後の数は、
211, 213, 215, ... という等差数列の15番目の項である。
この数列の一般項は、 ak=211+2(k1)a_k = 211 + 2(k-1) となる。
したがって、第15群の最後の数は 211+2(151)=211+2(14)=211+28=239211 + 2(15-1) = 211 + 2(14) = 211 + 28 = 239 となる。
第15群の和 SS は、初項211, 末項239, 項数15の等差数列の和であるから、
S=152(211+239)=152(450)=15225=3375S = \frac{15}{2} (211 + 239) = \frac{15}{2} (450) = 15 \cdot 225 = 3375 となる。

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の数: n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS: 3375

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