1. 問題の内容
が無理数であることを証明してください。
2. 解き方の手順
が無理数であることを背理法を用いて証明します。
まず、 が有理数であると仮定します。すると、互いに素な整数 と (ただし ) を用いて、
と表すことができます。
両辺を2乗すると、
となります。
両辺に を掛けると、
となります。
この式から、 は5の倍数であることがわかります。したがって、 も5の倍数でなければなりません。なぜなら、 が5の倍数でないならば、 も5の倍数ではないからです。
そこで、 ( は整数) とおきます。これを に代入すると、
となります。
両辺を5で割ると、
となります。
この式から、 は5の倍数であることがわかります。したがって、 も5の倍数でなければなりません。
ここで、 も も5の倍数であるという結論が得られました。これは、 と が互いに素であるという仮定に矛盾します。
したがって、最初の仮定「 が有理数である」が誤りであったことがわかります。
3. 最終的な答え
は無理数である。