与えられた命題について、必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のいずれに該当するかを判定する問題です。

その他命題必要条件十分条件必要十分条件論理
2025/5/1

1. 問題の内容

与えられた命題について、必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のいずれに該当するかを判定する問題です。

2. 解き方の手順

(1) x=2x=2x2=2xx^2=2x であるための条件
* x=2x=2 ならば x2=22=4x^2 = 2^2 = 4 かつ 2x=2(2)=42x = 2(2) = 4 なので、x2=2xx^2 = 2x は成り立ちます。
したがって、x=2x=2x2=2xx^2=2x であるための十分条件です。
* x2=2xx^2 = 2x より x22x=0x^2 - 2x = 0。因数分解すると x(x2)=0x(x-2) = 0。よって、x=0,2x = 0, 2
x2=2xx^2 = 2x ならば x=2x=2 とは限りません(x=0x=0 の場合がある)。
したがって、x=2x=2x2=2xx^2=2x であるための必要条件ではありません。
(2) x>0x>0x1x \ne 1 であるための条件
* x>0x>0 であっても x=1x=1 の場合があるので、x1x \ne 1 であるとは限りません。
したがって、x>0x>0x1x \ne 1 であるための十分条件ではありません。
* x1x \ne 1 であっても x=1x=-1 のように x<0x<0 となる場合があるので、x>0x>0 であるとは限りません。
したがって、x>0x>0x1x \ne 1 であるための必要条件ではありません。
(3) 2つの三角形の面積が等しいことは、2つの三角形が合同であるための条件
* 2つの三角形の面積が等しくても、合同であるとは限りません。
したがって、面積が等しいことは合同であるための十分条件ではありません。
* 2つの三角形が合同であれば、面積は必ず等しくなります。
したがって、面積が等しいことは合同であるための必要条件です。
(4) ABC\triangle ABC において、AB2+BC2=CA2AB^2 + BC^2 = CA^2 であることは、ABC\triangle ABCB=90\angle B=90^\circ の直角三角形であるための条件
* AB2+BC2=CA2AB^2 + BC^2 = CA^2 であれば、ピタゴラスの定理より B=90\angle B=90^\circ の直角三角形です。
したがって、AB2+BC2=CA2AB^2 + BC^2 = CA^2ABC\triangle ABCB=90\angle B=90^\circ の直角三角形であるための十分条件です。
* ABC\triangle ABCB=90\angle B=90^\circ の直角三角形であれば、ピタゴラスの定理より AB2+BC2=CA2AB^2 + BC^2 = CA^2 が成り立ちます。
したがって、AB2+BC2=CA2AB^2 + BC^2 = CA^2ABC\triangle ABCB=90\angle B=90^\circ の直角三角形であるための必要条件です。

3. 最終的な答え

(1) 十分条件であるが必要条件ではない
(2) 必要条件でも十分条件でもない
(3) 必要条件であるが十分条件ではない
(4) 必要十分条件である

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