質量 $m$ の物体Aと質量 $M$ の物体Bが糸でつながれており、物体Aに大きさ $F$ の力が鉛直上向きに加わっています。糸が引く力の大きさを $T$ 、生じる加速度の大きさを $a$ 、重力加速度の大きさを $g$ として、以下の問いに答えます。 (1) 物体Aと物体Bそれぞれの運動方程式を立てる。 (2) 生じる加速度 $a$ を $F, m, M, g$ を用いて表す。 (3) 糸が引く力 $T$ を $F, m, M$ を用いて表す。

応用数学力学運動方程式物理
2025/5/1

1. 問題の内容

質量 mm の物体Aと質量 MM の物体Bが糸でつながれており、物体Aに大きさ FF の力が鉛直上向きに加わっています。糸が引く力の大きさを TT 、生じる加速度の大きさを aa 、重力加速度の大きさを gg として、以下の問いに答えます。
(1) 物体Aと物体Bそれぞれの運動方程式を立てる。
(2) 生じる加速度 aaF,m,M,gF, m, M, g を用いて表す。
(3) 糸が引く力 TTF,m,MF, m, M を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) (a) 物体Aについて:
物体Aには、上向きに力 FF 、下向きに重力 mgmg 、下向きに糸の張力 TT が働きます。運動方程式は以下のようになります。
ma=FmgTma = F - mg - T
(b) 物体Bについて:
物体Bには、上向きに糸の張力 TT 、下向きに重力 MgMg が働きます。運動方程式は以下のようになります。
Ma=TMgMa = T - Mg
(2) 加速度 aa を求める:
2つの運動方程式から TT を消去します。
物体Aの運動方程式を変形すると
T=FmgmaT = F - mg - ma
これを物体Bの運動方程式に代入すると
Ma=FmgmaMgMa = F - mg - ma - Mg
Ma+ma=FmgMgMa + ma = F - mg - Mg
(M+m)a=F(M+m)g(M+m)a = F - (M+m)g
したがって、
a=FM+mga = \frac{F}{M+m} - g
(3) 糸の張力 TT を求める:
求めた加速度 aa を物体Bの運動方程式に代入します。
T=Ma+MgT = Ma + Mg
T=M(FM+mg)+MgT = M(\frac{F}{M+m} - g) + Mg
T=MFM+mMg+MgT = \frac{MF}{M+m} - Mg + Mg
T=MFM+mT = \frac{MF}{M+m}

3. 最終的な答え

(1) (a) 物体Aの運動方程式:ma=FmgTma = F - mg - T
(b) 物体Bの運動方程式:Ma=TMgMa = T - Mg
(2) 加速度 aaa=FM+mga = \frac{F}{M+m} - g
(3) 糸の張力 TTT=MFM+mT = \frac{MF}{M+m}

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