(1) 7人を3人と4人の2組に分ける方法は何通りあるか。また、7人を任意の人数の2組に分ける方法は何通りあるか。 (2) $m^2 - n^2 = 2025$ を満たす自然数の組$(m, n)$は何組あるか。そのうち、$m$が最小のものは何か。

代数学組み合わせ因数分解整数の性質約数
2025/5/1

1. 問題の内容

(1) 7人を3人と4人の2組に分ける方法は何通りあるか。また、7人を任意の人数の2組に分ける方法は何通りあるか。
(2) m2n2=2025m^2 - n^2 = 2025 を満たす自然数の組(m,n)(m, n)は何組あるか。そのうち、mmが最小のものは何か。

2. 解き方の手順

(1)
* 7人を3人と4人の2組に分ける方法:
7人から3人を選ぶ組み合わせの数を求めれば良いので、7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35{}_7C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り。
* 7人を任意の人数の2組に分ける方法:
1人を0人と7人に分ける、2人を1人と6人に分ける、3人を2人と5人に分ける、4人を3人と4人に分ける場合を考える。
各々、7C0{}_7C_0, 7C1{}_7C_1, 7C2{}_7C_2, 7C3{}_7C_3通りの分け方がある。
しかし、例えば1人と6人に分けるのと6人と1人に分けるのは同じ分け方なので、4人を3人と4人に分ける場合を除いて2で割る必要がある。
7C0=1{}_7C_0 = 1, 7C1=7{}_7C_1 = 7, 7C2=7×62×1=21{}_7C_2 = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21, 7C3=35{}_7C_3 = 35
したがって、1+7+21+35=641 + 7 + 21 + 35 = 64通りとなる。
これは、2712^{7-1}と考えることもできる。7人それぞれがどちらの組に入るかを考えると27=1282^7=128通り。しかし、片方の組に全員入ってしまう場合を除き、組の区別はないため2で割る。また、空の組ができる場合は除く必要があるので、実質的に2組に分かれる場合は2711=632^{7-1}-1 = 63通りとなる。これに、片方の組が空の場合(0人と7人)の1通りを足して、計64通り。
もしくは、n人の任意の分け方は、2n12^{n-1}となる。したがって、271=26=642^{7-1} = 2^6 = 64通り。
(2)
m2n2=(m+n)(mn)=2025=34×52m^2 - n^2 = (m+n)(m-n) = 2025 = 3^4 \times 5^2
mmnnは自然数なので、m+n>0m+n > 0かつmn>0m-n > 0
また、m+n>mnm+n > m-nが成り立つ。
2025=3×3×3×3×5×52025 = 3 \times 3 \times 3 \times 3 \times 5 \times 5
20252025の約数の組を探す。
2025=1×2025=3×675=5×405=9×225=15×135=25×81=27×75=45×452025 = 1 \times 2025 = 3 \times 675 = 5 \times 405 = 9 \times 225 = 15 \times 135 = 25 \times 81 = 27 \times 75 = 45 \times 45
ここで、m+nm+nmnm-nの偶奇は一致する必要がある。なぜなら、m=(m+n)+(mn)2m = \frac{(m+n)+(m-n)}{2}n=(m+n)(mn)2n = \frac{(m+n)-(m-n)}{2}であり、両方が自然数になるためにはm+nm+nmnm-nの和と差が偶数になる必要があり、そのためにはm+nm+nmnm-nが共に偶数か共に奇数でなければならないからである。20252025は奇数なので、全ての約数は奇数である。したがって、全ての約数の組は条件を満たす。
m+n=am+n = a, mn=bm-n = bとすると、m=a+b2m = \frac{a+b}{2}, n=ab2n = \frac{a-b}{2}となる。
* m+n=2025m+n = 2025, mn=1m-n = 1のとき、m=20262=1013m = \frac{2026}{2} = 1013, n=20242=1012n = \frac{2024}{2} = 1012
* m+n=675m+n = 675, mn=3m-n = 3のとき、m=6782=339m = \frac{678}{2} = 339, n=6722=336n = \frac{672}{2} = 336
* m+n=405m+n = 405, mn=5m-n = 5のとき、m=4102=205m = \frac{410}{2} = 205, n=4002=200n = \frac{400}{2} = 200
* m+n=225m+n = 225, mn=9m-n = 9のとき、m=2342=117m = \frac{234}{2} = 117, n=2162=108n = \frac{216}{2} = 108
* m+n=135m+n = 135, mn=15m-n = 15のとき、m=1502=75m = \frac{150}{2} = 75, n=1202=60n = \frac{120}{2} = 60
* m+n=81m+n = 81, mn=25m-n = 25のとき、m=1062=53m = \frac{106}{2} = 53, n=562=28n = \frac{56}{2} = 28
* m+n=75m+n = 75, mn=27m-n = 27のとき、m=1022=51m = \frac{102}{2} = 51, n=482=24n = \frac{48}{2} = 24
* m+n=45m+n = 45, mn=45m-n = 45のとき、m=902=45m = \frac{90}{2} = 45, n=02=0n = \frac{0}{2} = 0nnは自然数でないので不適)
したがって、(m,n)(m, n)の組は7組あり、mmが最小のものは(51,24)(51, 24)

3. 最終的な答え

(1) 35通り, 64通り
(2) 7組, (51, 24)