問題62は、6400を素因数分解した時の指数m, nを求め、6400の正の約数の個数と、6400の正の約数のうち5の倍数のものの総和を求める問題です。 問題64は、整数a, bについて、aを4で割ると3余り、bを8で割ると2余るとき、a+b, 2a-3b, a^2 - b^2を4で割った余りをそれぞれ求める問題です。

数論素因数分解約数剰余整数の性質
2025/5/1

1. 問題の内容

問題62は、6400を素因数分解した時の指数m, nを求め、6400の正の約数の個数と、6400の正の約数のうち5の倍数のものの総和を求める問題です。
問題64は、整数a, bについて、aを4で割ると3余り、bを8で割ると2余るとき、a+b, 2a-3b, a^2 - b^2を4で割った余りをそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

問題62
* 6400を素因数分解します。
6400=64×100=26×(22×52)=28×526400 = 64 \times 100 = 2^6 \times (2^2 \times 5^2) = 2^8 \times 5^2
よって、m=8m = 8, n=2n = 2
* 6400の正の約数の個数を求めます。
正の約数の個数は (8+1)(2+1)=9×3=27(8+1)(2+1) = 9 \times 3 = 27
* 6400の正の約数で5の倍数であるものの総和を求めます。
6400の正の約数の総和は
(1+2+22+23+24+25+26+27+28)(1+5+52)=(1+2+4+8+16+32+64+128+256)(1+5+25)=511×31=15841(1+2+2^2+2^3+2^4+2^5+2^6+2^7+2^8)(1+5+5^2) = (1+2+4+8+16+32+64+128+256)(1+5+25) = 511 \times 31 = 15841
5の倍数であるものの総和は、全体から5を持たないものを引いても求められますが、5をくくりだして考えます。
28×522^8 \times 5^2の約数で5の倍数の総和は
(1+2+22+...+28)(5+52)=511×30=15330(1+2+2^2+...+2^8)(5+5^2) = 511 \times 30 = 15330
問題64
* aを4で割ると3余るので、a=4k+3a = 4k + 3 (kは整数) と表せる。
* bを8で割ると2余るので、b=8l+2b = 8l + 2 (lは整数) と表せる。
* a+b=(4k+3)+(8l+2)=4k+8l+5=4(k+2l+1)+1a+b = (4k+3) + (8l+2) = 4k+8l+5 = 4(k+2l+1) + 1
よって、a+bを4で割った余りは1
* 2a3b=2(4k+3)3(8l+2)=8k+624l6=8k24l=4(2k6l)2a-3b = 2(4k+3) - 3(8l+2) = 8k+6 - 24l - 6 = 8k - 24l = 4(2k-6l)
よって、2a-3bを4で割った余りは0
* a2b2=(4k+3)2(8l+2)2=(16k2+24k+9)(64l2+32l+4)=16k2+24k+964l232l4=16k2+24k64l232l+5=4(4k2+6k16l28l+1)+1a^2 - b^2 = (4k+3)^2 - (8l+2)^2 = (16k^2 + 24k + 9) - (64l^2 + 32l + 4) = 16k^2 + 24k + 9 - 64l^2 - 32l - 4 = 16k^2 + 24k - 64l^2 - 32l + 5 = 4(4k^2+6k-16l^2-8l+1) + 1
よって、a2b2a^2-b^2を4で割った余りは1

3. 最終的な答え

問題62
m = 8
n = 2
6400の正の約数は全部で 27 個ある。
6400の正の約数で5の倍数であるものすべての和は 15330 である。
問題64
a+bを4で割ると余りは 1 であり、2a-3bを4で割ると余りは 0 であり、a2b2a^2-b^2を4で割ると余りは 1 である。

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