自然数の列を、第n群に$2^{n-1}$個の数が入るように群に分ける。 (1) 第n群の最初の数をnの式で表す。 (2) 第n群に入るすべての数の和Sを求める。

数論数列等比数列等差数列群数列和の計算
2025/6/7

1. 問題の内容

自然数の列を、第n群に2n12^{n-1}個の数が入るように群に分ける。
(1) 第n群の最初の数をnの式で表す。
(2) 第n群に入るすべての数の和Sを求める。

2. 解き方の手順

(1) 第n群の最初の数を求める。
第n群の最初の数は、第(n-1)群までの項数の和に1を加えたものである。
第k群には2k12^{k-1}個の数が入るので、第(n-1)群までの項数の和は、
k=1n12k1=1+2+4++2n2\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = 1 + 2 + 4 + \cdots + 2^{n-2}
これは初項1、公比2の等比数列の和なので、
1(2n11)21=2n11\frac{1 \cdot (2^{n-1} - 1)}{2 - 1} = 2^{n-1} - 1
したがって、第n群の最初の数は2n11+1=2n12^{n-1} - 1 + 1 = 2^{n-1}
(2) 第n群に入るすべての数の和Sを求める。
第n群の最初の数は2n12^{n-1}であり、第n群には2n12^{n-1}個の数が入る。
したがって、第n群の最後の数は2n1+2n11=2n12^{n-1} + 2^{n-1} - 1 = 2^n - 1
第n群に入る数は等差数列をなすので、その和Sは
S=2n1(2n1+2n1)2=2n2(2n1+2n1)=2n2(2n1+22n11)=2n2(32n11)=322n32n2S = \frac{2^{n-1} \cdot (2^{n-1} + 2^n - 1)}{2} = 2^{n-2} (2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2} (2^{n-1} + 2 \cdot 2^{n-1} - 1) = 2^{n-2} (3 \cdot 2^{n-1} - 1) = 3 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

3. 最終的な答え

(1) 第n群の最初の数: 2n12^{n-1}
(2) 第n群に入るすべての数の和S: 322n32n23 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

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