関数 $y = xe^{-x^2}$ の微分を計算します。

解析学微分関数の微分積の微分法合成関数の微分法
2025/5/2

1. 問題の内容

関数 y=xex2y = xe^{-x^2} の微分を計算します。

2. 解き方の手順

与えられた関数 y=xex2y = xe^{-x^2}xx について微分します。
積の微分法と合成関数の微分法を用います。
積の微分法は、(uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' です。
ここで、u=xu = xv=ex2v = e^{-x^2} とおくと、
u=ddx(x)=1u' = \frac{d}{dx}(x) = 1 です。
次に、v=ex2v = e^{-x^2} を微分します。
合成関数の微分法より、ddx(ef(x))=ef(x)f(x)\frac{d}{dx}(e^{f(x)}) = e^{f(x)} \cdot f'(x) です。
この場合、f(x)=x2f(x) = -x^2 なので、f(x)=2xf'(x) = -2x となります。
したがって、v=ddx(ex2)=ex2(2x)=2xex2v' = \frac{d}{dx}(e^{-x^2}) = e^{-x^2} \cdot (-2x) = -2xe^{-x^2} です。
積の微分法に適用すると、
dydx=uv+uv=(1)(ex2)+(x)(2xex2)=ex22x2ex2\frac{dy}{dx} = u'v + uv' = (1)(e^{-x^2}) + (x)(-2xe^{-x^2}) = e^{-x^2} - 2x^2e^{-x^2} となります。
ex2e^{-x^2} でくくると、
dydx=ex2(12x2)\frac{dy}{dx} = e^{-x^2}(1 - 2x^2) となります。

3. 最終的な答え

dydx=(12x2)ex2\frac{dy}{dx} = (1-2x^2)e^{-x^2}

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