まず、関数 f(x)=x3−3x2−9x+3 を考えます。この方程式が実数解を1つだけ持つということは、y=f(x) のグラフと y=a のグラフが1点で交わるということです。そのため、f(x) の極値を調べる必要があります。 f′(x)=3x2−6x−9=3(x2−2x−3)=3(x−3)(x+1) f′(x)=0 となるのは x=3,−1 のときです。 増減表は以下のようになります。
| x | ... | -1 | ... | 3 | ... |
|---|------|-----|------|----|------|
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↑ | 極大 | ↓ | 極小 | ↑ |
x=−1 のとき、極大値 f(−1)=(−1)3−3(−1)2−9(−1)+3=−1−3+9+3=8 x=3 のとき、極小値 f(3)=(3)3−3(3)2−9(3)+3=27−27−27+3=−24 したがって、f(x) は x=−1 で極大値 8 を取り、x=3 で極小値 −24 を取ります。 3次方程式 x3−3x2−9x−a+3=0 が実数解を1個だけ持つ条件は、y=f(x) のグラフと y=a のグラフが1点でのみ交わることです。これは、a が極大値より大きいか、極小値より小さい場合です。 つまり、a>8 または a<−24