与えられた連立一次方程式を拡大係数行列として表現し、行列の基本変形を用いて解を求めます。 連立一次方程式は以下の通りです。 $x - y + 2z = 4$ $x + y + z = 1$ $3x + y + 4z = 6$

代数学連立一次方程式行列基本変形拡大係数行列
2025/5/2

1. 問題の内容

与えられた連立一次方程式を拡大係数行列として表現し、行列の基本変形を用いて解を求めます。
連立一次方程式は以下の通りです。
xy+2z=4x - y + 2z = 4
x+y+z=1x + y + z = 1
3x+y+4z=63x + y + 4z = 6

2. 解き方の手順

(1) 拡大係数行列を作成します。
$\begin{bmatrix}
1 & -1 & 2 & 4 \\
1 & 1 & 1 & 1 \\
3 & 1 & 4 & 6
\end{bmatrix}$
(2) 行列の基本変形を用いて、階段行列または簡約階段行列にします。
まず、2行目から1行目を引きます (R2R2R1R_2 \rightarrow R_2 - R_1)。
また、3行目から1行目の3倍を引きます (R3R33R1R_3 \rightarrow R_3 - 3R_1)。
$\begin{bmatrix}
1 & -1 & 2 & 4 \\
0 & 2 & -1 & -3 \\
0 & 4 & -2 & -6
\end{bmatrix}$
次に、3行目から2行目の2倍を引きます (R3R32R2R_3 \rightarrow R_3 - 2R_2)。
$\begin{bmatrix}
1 & -1 & 2 & 4 \\
0 & 2 & -1 & -3 \\
0 & 0 & 0 & 0
\end{bmatrix}$
(3) この行列に対応する連立一次方程式を書き下します。
xy+2z=4x - y + 2z = 4
2yz=32y - z = -3
(4) z=tz = t (任意の実数) とおきます。
2y=z3=t32y = z - 3 = t - 3
y=t32y = \frac{t - 3}{2}
(5) xx を求めます。
x=y2z+4=t322t+4=t34t+82=3t+52x = y - 2z + 4 = \frac{t - 3}{2} - 2t + 4 = \frac{t - 3 - 4t + 8}{2} = \frac{-3t + 5}{2}

3. 最終的な答え

連立一次方程式の解は、以下の通りです。
x=3t+52x = \frac{-3t + 5}{2}
y=t32y = \frac{t - 3}{2}
z=tz = t
ここで、tt は任意の実数です。

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