(1) 数列 1,a,b が等差数列であるとき、2a=1+b が成り立つ。したがって、b=2a−1 である。 1,a,b を並べ替えて等比数列ができるのは、以下の6つの場合である。 (i) 1,a,b: a2=b (ii) 1,b,a: b2=a (iii) a,1,b: 1=ab (iv) a,b,1: b2=a (v) b,1,a: 1=ab (vi) b,a,1: a2=b (i) a2=b=2a−1 より、a2−2a+1=0⟹(a−1)2=0⟹a=1 このとき b=2(1)−1=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 (ii) b2=a より、 (2a−1)2=a⟹4a2−4a+1=a⟹4a2−5a+1=0⟹(4a−1)(a−1)=0 したがって、a=1 または a=41 である。 a=1 のとき、b=2(1)−1=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 a=41 のとき、b=2(41)−1=−21 となる。 このとき、数列は 1,41,−21 である。並べ替えると −21,41,1 となり、(−1/2)(1/4)=−21, (1/4)1=4 より、等比数列にならないので不適。 (iii) ab=1 より、a(2a−1)=1⟹2a2−a−1=0⟹(2a+1)(a−1)=0 したがって、a=1 または a=−21 である。 a=1 のとき、b=2(1)−1=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 a=−21 のとき、b=2(−21)−1=−2 となる。 このとき、数列は 1,−21,−2 である。並べ替えると −21,1,−2 となり、(−1/2)1=−2, 1−2=−2 より、等比数列となるので適する。 (iv), (v), (vi) は (ii), (iii), (i) と同じになるので、省略する。
(2) 数列 1,a,b が等比数列であるとき、a2=b が成り立つ。したがって、b=a2 である。 1,a,b を並べ替えて等差数列ができるのは、以下の6つの場合である。 (i) 1,a,b: 2a=1+b (ii) 1,b,a: 2b=1+a (iii) a,1,b: 2=a+b (iv) a,b,1: 2b=a+1 (v) b,1,a: 2=b+a (vi) b,a,1: 2a=b+1 (i) 2a=1+b=1+a2 より、a2−2a+1=0⟹(a−1)2=0⟹a=1 このとき、b=12=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 (ii) 2b=1+a より、2a2=1+a⟹2a2−a−1=0⟹(2a+1)(a−1)=0 したがって、a=1 または a=−21 である。 a=1 のとき、b=12=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 a=−21 のとき、b=(−21)2=41 となる。 このとき、数列は 1,−21,41 である。並べ替えると 1,41,−21 となり、 2(41)=21=1−21 となるので等差数列となる。 (iii) 2=a+b=a+a2⟹a2+a−2=0⟹(a+2)(a−1)=0 したがって、a=1 または a=−2 である。 a=1 のとき、b=12=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 a=−2 のとき、b=(−2)2=4 となる。 このとき、数列は 1,−2,4 である。並べ替えると −2,1,4 となり、 1−(−2)=3, 4−1=3 より、等差数列となるので適する。 (iv) 2b=a+1 より、2a2=a+1⟹2a2−a−1=0⟹(2a+1)(a−1)=0 したがって、a=1 または a=−21 である。 a=1 のとき、b=12=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 a=−21 のとき、b=(−21)2=41 となる。 このとき、数列は 1,−21,41 である。並べ替えると −21,41,1 となり、 41−(−21)=43, 1−41=43 より、等差数列となるので適する。 (v) 2=b+a より、2=a2+a⟹a2+a−2=0⟹(a+2)(a−1)=0 したがって、a=1 または a=−2 である。 a=1 のとき、b=12=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。 a=−2 のとき、b=(−2)2=4 となる。 このとき、数列は 1,−2,4 である。並べ替えると 4,1,−2 となり、 1−4=−3, −2−1=−3 より等差数列になるので適する。 (vi) 2a=b+1 より、2a=a2+1⟹a2−2a+1=0⟹(a−1)2=0⟹a=1 このとき、b=12=1 となり、a,b が異なるとする条件に反するので不適。