$xy$ 平面内の円 $C: x^2+y^2=4$ と点 $P(1, 0)$ を考える。半径 $2$ の円 $C'$ が $P$ を通りながら動くとき、$C$ と $C'$ が共有する弦の存在範囲を求めよ。

幾何学軌跡幾何学
2025/5/3

1. 問題の内容

xyxy 平面内の円 C:x2+y2=4C: x^2+y^2=4 と点 P(1,0)P(1, 0) を考える。半径 22 の円 CC'PP を通りながら動くとき、CCCC' が共有する弦の存在範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

CC の中心を原点 O(0,0)O(0, 0) とする。円 CC' の中心を (a,b)(a, b) とする。円 CC' の方程式は、
(xa)2+(yb)2=4(x-a)^2 + (y-b)^2 = 4
と表せる。円 CC' は点 P(1,0)P(1, 0) を通るので、
(1a)2+(0b)2=4(1-a)^2 + (0-b)^2 = 4
(1a)2+b2=4(1-a)^2 + b^2 = 4
12a+a2+b2=41 - 2a + a^2 + b^2 = 4
a2+b2=2a+3a^2 + b^2 = 2a + 3
となる。
次に、CCCC' が共有する弦の中点を (x,y)(x, y) とする。弦の中点 (x,y)(x, y) は、CCCC' の中心を結ぶ線分に垂直な直線上にある。CCCC' が共有する弦は、2つの円の中心を結ぶ線分に垂直である。弦の中点は、中心を結ぶ線分上に正射影される。
CC の中心 O(0,0)O(0, 0) から (x,y)(x, y) へのベクトルを p\vec{p}CC' の中心 (a,b)(a, b) から (x,y)(x, y) へのベクトルを q\vec{q} とすると、
p=(x,y)\vec{p} = (x, y)
q=(xa,yb)\vec{q} = (x-a, y-b)
p2=x2+y2<4|\vec{p}|^2 = x^2 + y^2 < 4
q2=(xa)2+(yb)2<4|\vec{q}|^2 = (x-a)^2 + (y-b)^2 < 4
x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 (rrCC の半径)
(xa)2+(yb)2=s2(x-a)^2 + (y-b)^2 = s^2 (ssCC' の半径)
CC の中心 (0,0)(0, 0) から弦の中点 (x,y)(x, y) までの距離の2乗は x2+y2x^2 + y^2 である。
OP=x2+y2OP = \sqrt{x^2 + y^2}
PC=(xa)2+(yb)2PC' = \sqrt{(x-a)^2 + (y-b)^2}
ここで、a=x+x2,b=y+y2a = x + \frac{x}{2}, b = y + \frac{y}{2} として、a=32x,b=32ya = \frac{3}{2} x, b = \frac{3}{2} y とすると、
(32x)2+(32y)2=2(32x)+3(\frac{3}{2}x)^2 + (\frac{3}{2}y)^2 = 2(\frac{3}{2}x) + 3
94(x2+y2)=3x+3\frac{9}{4}(x^2 + y^2) = 3x + 3
x2+y2=49(3x+3)x^2 + y^2 = \frac{4}{9}(3x + 3)
x2+y2=43x+43x^2 + y^2 = \frac{4}{3}x + \frac{4}{3}
(x23)2+y2=49+43=169(x - \frac{2}{3})^2 + y^2 = \frac{4}{9} + \frac{4}{3} = \frac{16}{9}
また、CCCC' の交点を通る直線の方程式は
x2+y24((xa)2+(yb)24)=0x^2+y^2-4 - ((x-a)^2 + (y-b)^2 - 4) = 0
x2+y24(x22ax+a2+y22by+b24)=0x^2+y^2-4 - (x^2 - 2ax + a^2 + y^2 - 2by + b^2 - 4) = 0
2ax+2bya2b2=02ax + 2by - a^2 - b^2 = 0
ax+by=a2+b22ax + by = \frac{a^2 + b^2}{2}
ここで、xxyyaabb で表すと、a2+b2=2a+3a^2 + b^2 = 2a + 3 より、
ax+by=2a+32ax + by = \frac{2a+3}{2}
(x,y)(x, y) と円の中心 (0,0)(0, 0) との距離が 22 以下である必要がある。
x2+y24x^2 + y^2 \le 4
a2+b2=2a+3a^2 + b^2 = 2a+3 より、 (a1)2+b2=4(a-1)^2+b^2 = 4. よって(a,b)(a, b)(1,0)(1, 0) を中心とする半径22の円周上にある。
a=1+2cosθa = 1 + 2\cos\theta, b=2sinθb = 2\sin\theta.
よって, ax+by=(1+2cosθ)x+2sinθy=2a+32=2(1+2cosθ)+32=5+4cosθ2ax+by = (1+2\cos\theta)x + 2\sin\theta y = \frac{2a+3}{2} = \frac{2(1+2\cos\theta)+3}{2} = \frac{5+4\cos\theta}{2}.
(1+2cosθ)x+2sinθy=5+4cosθ2(1+2\cos\theta)x + 2\sin\theta y = \frac{5+4\cos\theta}{2}.
2x+4xcosθ+4ysinθ=5+4cosθ2x + 4x\cos\theta + 4y\sin\theta = 5 + 4\cos\theta.
(4x4)cosθ+4ysinθ=52x(4x-4)\cos\theta + 4y\sin\theta = 5-2x.

3. 最終的な答え

(x23)2+y2(43)2(x - \frac{2}{3})^2 + y^2 \le (\frac{4}{3})^2
(x23)2+y2169(x - \frac{2}{3})^2 + y^2 \le \frac{16}{9}

「幾何学」の関連問題

問題は、直角三角形の2辺の長さが与えられており、残りの1辺の長さ(x)を求めるものです。与えられている辺の長さは、2cmと$\sqrt{7}$cmです。直角三角形の斜辺の長さは$\sqrt{7}$cm...

直角三角形ピタゴラスの定理三平方の定理辺の長さ
2025/5/6

図に示された直角三角形において、斜辺の長さ $x$ を求める問題です。底辺の長さは $12cm$、高さは $5cm$ です。

ピタゴラスの定理直角三角形辺の長さ
2025/5/6

問題は、図1に示す立体(底面の半径が12cm、高さが5cmの円柱を底面に垂直な平面で4等分したもの)について、以下の2つの問いに答えるものです。 (1) 点Pが線分DE上をDからEまで動くとき、線分O...

円柱体積面積三次元図形
2025/5/6

直角三角形が与えられており、斜辺の長さを $x$ cm とします。他の2辺の長さはそれぞれ 1 cm と 3 cm です。$x$ の値を求めます。

直角三角形ピタゴラスの定理三平方の定理辺の長さ
2025/5/6

直角三角形の斜辺の長さが $\sqrt{29}$ cm、高さが 2 cm であるとき、底辺の長さ $x$ cm を求める問題です。

直角三角形ピタゴラスの定理三平方の定理図形
2025/5/6

図1のような立体があり、これは底面の半径が12cm、高さが5cmの円柱を、底面の中心Oを通り、底面に垂直な平面で4等分したものである。ODの長さは13cmである。 (1) 点PがDE上をDからEまで動...

体積表面積円柱扇形三角錐
2025/5/6

直角三角形が円に内接しており、直角を挟む2辺の長さがそれぞれ2cmと3cmである。斜辺の長さ(円の直径)$x$を求める問題。

直角三角形三平方の定理斜辺
2025/5/6

円錐の底面の半径 $x$ を求めよ。円錐の母線の長さは14cm、高さは11cmである。

円錐三平方の定理ピタゴラスの定理半径ルート
2025/5/6

円錐の展開図において、側面のおうぎ形の半径が12cm、中心角に対応する弧の長さが底面の円周に等しいとき、底面の円の半径 $x$ cmを求める問題です。底面の円の半径は9cmと書かれていないことに注意し...

円錐展開図三平方の定理半径弧の長さ
2025/5/6

与えられた円錐において、母線の長さ $x$ を求めます。円錐の高さは9cm、底面の半径は3cmです。

円錐三平方の定理幾何
2025/5/6