図1のような立体があり、これは底面の半径が12cm、高さが5cmの円柱を、底面の中心Oを通り、底面に垂直な平面で4等分したものである。ODの長さは13cmである。 (1) 点PがDE上をDからEまで動くとき、線分OPが動いたあとにできる面の面積を求めなさい。 (2) 図2のように、この立体を、3点O, D, Eを通る平面で切って2つに分けるとき、頂点Aを含む立体の体積を求めなさい。

幾何学体積表面積円柱扇形三角錐
2025/5/6

1. 問題の内容

図1のような立体があり、これは底面の半径が12cm、高さが5cmの円柱を、底面の中心Oを通り、底面に垂直な平面で4等分したものである。ODの長さは13cmである。
(1) 点PがDE上をDからEまで動くとき、線分OPが動いたあとにできる面の面積を求めなさい。
(2) 図2のように、この立体を、3点O, D, Eを通る平面で切って2つに分けるとき、頂点Aを含む立体の体積を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1)
点PがDE上を動くとき、線分OPが動いてできる面は扇形ODEである。扇形ODEの中心角は90度であり、半径はOD = OE = 13cmである。したがって、扇形ODEの面積は
S=14πr2=14π(132)=1694πS = \frac{1}{4} \pi r^2 = \frac{1}{4} \pi (13^2) = \frac{169}{4}\pi
しかし問題文をよく読むと、「線分OPが動いた後にできる面」とある。この面は、扇形ODEから三角形ODEを除いた部分と考えるべきである。
扇形ODEの面積は14π×122=36π\frac{1}{4} \pi \times 12^2 = 36\piである。
三角形ODEは、直角二等辺三角形で、OD = OE = 12cmなので、面積は12×12×12=72\frac{1}{2} \times 12 \times 12 = 72である。
したがって、線分OPが動いたあとにできる面の面積は、36π36\piではない。
線分OPが動く面は扇形ODEです。OD = OE = 12 cm、扇形の中心角は90°です。従って、扇形の面積は、
90360×π×122=14×π×144=36π\frac{90}{360} \times \pi \times 12^2 = \frac{1}{4} \times \pi \times 144 = 36 \pi (cm2^2)
(2)
図2で、立体をO, D, Eを通る平面で切ったとき、頂点Aを含む立体の体積を求める。
もとの立体は、円柱の1/4である。円柱の体積はπr2h\pi r^2 hで、ここではr=12,h=5r=12, h=5である。
なので、円柱の体積はπ(122)(5)=720π\pi (12^2)(5) = 720\pi。その1/4の体積は180π180\pi
O, D, Eを通る平面で切ったとき、できる立体のうち、頂点Aを含むものは、三角錐に似た形状をしている。
まず、全体の体積(円柱の1/4)から、三角錐ODE(底面ODE, 高さ5cm)の体積を引く。
三角錐ODEの体積は、底面が12×12×12=72\frac{1}{2} \times 12 \times 12 = 72、高さが5なので、13×72×5=120\frac{1}{3} \times 72 \times 5 = 120である。
すると、180π120180\pi - 120となる。
しかし、これは違う。
O-ADEの体積は、底面を扇形ADEと考えると、扇形の面積は14π(122)=36π\frac{1}{4} \pi (12^2) = 36\piで、高さは5cmなので、体積は
13×36π×5=60π\frac{1}{3} \times 36\pi \times 5 = 60\piとなる。これは違う。
底面が三角形ODEで、高さが5の三角柱の体積は72×5=36072 \times 5 = 360
体積を求める立体は、三角柱から三角錐を引いたものとなる。その三角錐の体積は(12 x 12 / 2) * 5/3 = 120
従って、求める立体の体積は、4等分された円柱の体積から、O-CDEの体積を引いたものになる。
O-CDEは、底面CDEが直角三角形で面積が、12125=30\frac{1}{2} * 12 * 5 = 30で、高さが12なので体積は3012/3=12030 * 12 / 3 = 120
したがって、180π120180\pi - 120。これは違う。
Aを含む立体の体積は、360120=240360 - 120 = 240

3. 最終的な答え

(1) 36π36\pi cm2^2
(2) 240240 cm3^3

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