高さ $AH = 15$ cm、底面の半径 $BH = 6$ cmの円錐があります。この円錐を底面に平行な平面で切断し、切り口の中心を $P$ とし、母線 $AB$ とこの切り口との交点を $C$ とします。$AP = 6$ cmのとき、Aを含む円錐を取り去った残りの体積は、もとの円錐の体積の何倍になるかを求める問題です。

幾何学円錐体積相似
2025/5/7

1. 問題の内容

高さ AH=15AH = 15 cm、底面の半径 BH=6BH = 6 cmの円錐があります。この円錐を底面に平行な平面で切断し、切り口の中心を PP とし、母線 ABAB とこの切り口との交点を CC とします。AP=6AP = 6 cmのとき、Aを含む円錐を取り去った残りの体積は、もとの円錐の体積の何倍になるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、元の円錐の体積 VV を求めます。円錐の体積は、V=13πr2hV = \frac{1}{3} \pi r^2 h で求められます。ここで、rr は底面の半径、hh は高さです。
元の円錐の体積は、
V=13π(62)(15)=13π(36)(15)=180πV = \frac{1}{3} \pi (6^2) (15) = \frac{1}{3} \pi (36)(15) = 180 \pi
次に、切り取られた円錐の体積 VV' を求めます。
まず、相似比を求めます。
AP:AB=6:(6+x)AP:AB = 6:(6+x) ただし,xxBCBC の長さです。
AH:AB=15AH:AB = 15
AC:AB=AP:AB=6/15=2/5AC:AB = AP:AB = 6/15 = 2/5
相似な円錐の高さの比は、AP:AH = 6:15 = 2:5 です。
したがって、半径の比も2:5になります。
切り取られた円錐の底面の半径 rr' は、
r:6=2:5r':6 = 2:5
r=25×6=125r' = \frac{2}{5} \times 6 = \frac{12}{5}
切り取られた円錐の体積 VV' は、
V=13π(125)2(6)=13π14425(6)=π144×225=π28825=28825πV' = \frac{1}{3} \pi (\frac{12}{5})^2 (6) = \frac{1}{3} \pi \frac{144}{25} (6) = \pi \frac{144 \times 2}{25} = \pi \frac{288}{25} = \frac{288}{25} \pi
残りの体積 VV_{残} は、V=VVV_{残} = V - V' で求められます。
V=180π28825π=(18028825)π=(180×2528825)π=(450028825)π=421225πV_{残} = 180 \pi - \frac{288}{25} \pi = (180 - \frac{288}{25}) \pi = (\frac{180 \times 25 - 288}{25}) \pi = (\frac{4500 - 288}{25}) \pi = \frac{4212}{25} \pi
残りの体積が元の体積の何倍であるかを計算します。
VV=421225π180π=421225×180=42124500=10531125=351375=117125\frac{V_{残}}{V} = \frac{\frac{4212}{25} \pi}{180 \pi} = \frac{4212}{25 \times 180} = \frac{4212}{4500} = \frac{1053}{1125} = \frac{351}{375} = \frac{117}{125}

3. 最終的な答え

117125\frac{117}{125}

「幾何学」の関連問題

直線 $l: y = 2x - 3$ と点 $A(0, 2)$ が与えられている。直線 $l$ に関して点 $A$ と対称な点 $P$ の座標を求める。

座標平面対称点直線傾き垂直連立方程式
2025/5/7

円に内接する四角形ABCDがあり、$AB = \sqrt{2}$, $BC = 4$, $CD = 3\sqrt{2}$, $DA = 2$である。 対角線BDの長さを求め、四角形ABCDの面積を求め...

四角形トレミーの定理余弦定理面積
2025/5/7

一辺の長さが1の正四面体の体積を求めます。

正四面体体積三平方の定理正三角形
2025/5/7

点$(4, 2)$から円$x^2 + y^2 = 10$に引いた2つの接線の接点を$A$, $B$とする。 (1) 2点$A, B$の座標を求める。 (2) 直線$AB$の方程式を求める。

接線座標方程式極線
2025/5/7

直線 $y = x + 2$ が円 $x^2 + y^2 = 5$ によって切り取られる弦の長さを求める問題です。

直線弦の長さ座標
2025/5/7

周の長さが1の正$n$角形($n \ge 3$)がある。その面積を$S_n$とする。 (1) この正$n$角形の外接円の半径を$n$の式で表す。 (2) $S_n$を$n$の式で表し、$\lim_{n...

正多角形面積極限三角関数
2025/5/7

円 $C: x^2 + y^2 - 2mx - 2m - 2 = 0$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 円 $C$ が $m$ の値によらず通る2定点を求める。 (2)...

方程式接線半径面積座標
2025/5/7

点Sが線分ORの延長上にあるとき、ベクトル$\overrightarrow{OR}$を$\overrightarrow{OS}$の実数倍で表現できるかどうかを問う問題です。具体的には、$\overri...

ベクトル線分延長平行実数倍
2025/5/7

点Sが線分ORの延長上にあるとき、ベクトルOSはベクトルORのスカラー倍で表せる、つまり $\vec{OS} = m\vec{OR}$ (ただし、$m$ は実数)と表せることを説明する問題です。

ベクトル線分スカラー倍延長
2025/5/7

三角形OABにおいて、辺OA上に点PをOP:PA=3:2、辺OB上に点QをOQ:QB=5:1となるようにとる。AQとBPの交点をRとし、ORの延長とABの交点をSとするとき、以下の問いに答える。 (1...

ベクトル空間ベクトル内分線分の比
2025/5/7