円に内接する四角形ABCDがあり、$AB = \sqrt{2}$, $BC = 4$, $CD = 3\sqrt{2}$, $DA = 2$である。 対角線BDの長さを求め、四角形ABCDの面積を求めよ。

幾何学四角形トレミーの定理余弦定理面積
2025/5/7

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDがあり、AB=2AB = \sqrt{2}, BC=4BC = 4, CD=32CD = 3\sqrt{2}, DA=2DA = 2である。
対角線BDの長さを求め、四角形ABCDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、対角線BDの長さをxxとおく。
四角形ABCDは円に内接するので、トレミーの定理が使える。
トレミーの定理より、
ABCD+BCDA=ACBDAB \cdot CD + BC \cdot DA = AC \cdot BD
しかし、対角線ACの長さが不明であるため、代わりに余弦定理を利用する。
三角形ABDにおいて、余弦定理より
BD2=AB2+AD22ABADcosABD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos A
x2=(2)2+22222cosAx^2 = (\sqrt{2})^2 + 2^2 - 2 \cdot \sqrt{2} \cdot 2 \cdot \cos A
x2=2+442cosAx^2 = 2 + 4 - 4\sqrt{2}\cos A
x2=642cosAx^2 = 6 - 4\sqrt{2}\cos A (1)
三角形BCDにおいて、余弦定理より
BD2=BC2+CD22BCCDcosCBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos C
x2=42+(32)22432cosCx^2 = 4^2 + (3\sqrt{2})^2 - 2 \cdot 4 \cdot 3\sqrt{2} \cdot \cos C
x2=16+18242cosCx^2 = 16 + 18 - 24\sqrt{2}\cos C
x2=34242cosCx^2 = 34 - 24\sqrt{2}\cos C (2)
四角形ABCDは円に内接するので、A+C=180A + C = 180^\circ。よって、cosC=cos(180A)=cosA\cos C = \cos (180^\circ - A) = -\cos A
(2)に代入して
x2=34+242cosAx^2 = 34 + 24\sqrt{2}\cos A (3)
(1)と(3)より
642cosA=34+242cosA6 - 4\sqrt{2}\cos A = 34 + 24\sqrt{2}\cos A
28=282cosA-28 = 28\sqrt{2}\cos A
cosA=12\cos A = -\frac{1}{\sqrt{2}}
したがって、A=135A = 135^\circ
(1)にcosA=12\cos A = -\frac{1}{\sqrt{2}}を代入して
x2=642(12)x^2 = 6 - 4\sqrt{2} \cdot (-\frac{1}{\sqrt{2}})
x2=6+4=10x^2 = 6 + 4 = 10
x=10x = \sqrt{10}
よって、BDの長さは10\sqrt{10}である。
次に、四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積は、三角形ABDの面積と三角形BCDの面積の和である。
SABCD=SABD+SBCDS_{ABCD} = S_{ABD} + S_{BCD}
SABD=12ABADsinA=1222sin135=122212=1S_{ABD} = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin A = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{2} \cdot 2 \cdot \sin 135^\circ = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{2} \cdot 2 \cdot \frac{1}{\sqrt{2}} = 1
SBCD=12BCCDsinC=12432sin45=1243212=6S_{BCD} = \frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin C = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 3\sqrt{2} \cdot \sin 45^\circ = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 3\sqrt{2} \cdot \frac{1}{\sqrt{2}} = 6
SABCD=1+6=7S_{ABCD} = 1 + 6 = 7

3. 最終的な答え

BDの長さ:10\sqrt{10}
四角形ABCDの面積:7

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