円に内接する四角形ABCDにおいて、直線ABと直線CDの交点をP、直線ADと直線BCの交点をQとする。$\angle APD = 48^\circ$、$\angle CQD = 58^\circ$のとき、$\angle ABC$の大きさを求める問題です。

幾何学四角形内接角度定理
2025/5/8

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、直線ABと直線CDの交点をP、直線ADと直線BCの交点をQとする。APD=48\angle APD = 48^\circCQD=58\angle CQD = 58^\circのとき、ABC\angle ABCの大きさを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、APD\triangle APDについて考えます。APD=48\angle APD = 48^\circであることから、ADC+DAB=180APD=18048=132\angle ADC + \angle DAB = 180^\circ - \angle APD = 180^\circ - 48^\circ = 132^\circとなります。
次に、四角形ABCDが円に内接することから、ADC+ABC=180\angle ADC + \angle ABC = 180^\circが成り立ちます。
また、CQD\triangle CQDにおいて、CQD=58\angle CQD = 58^\circなので、QDC+QCD=180CQD=18058=122\angle QDC + \angle QCD = 180^\circ - \angle CQD = 180^\circ - 58^\circ = 122^\circです。
ここで、QDC=ADC\angle QDC = \angle ADCであり、QCD=BCD\angle QCD = \angle BCDであることに注意します。
さらに、BCD+BAD=180\angle BCD + \angle BAD = 180^\circが円に内接する四角形の性質から成り立ちます。
BAD=BAQ=DAB\angle BAD = \angle BAQ = \angle DABです。
ABQ\triangle ABQにおいて、BAQ+ABQ+AQB=180\angle BAQ + \angle ABQ + \angle AQB = 180^\circが成り立ちます。
AQB=CQD=58\angle AQB = \angle CQD = 58^\circであるから、BAQ+ABQ=18058=122\angle BAQ + \angle ABQ = 180^\circ - 58^\circ = 122^\circです。
ABC=ABQ\angle ABC = \angle ABQなので、DAB+ABC=122\angle DAB + \angle ABC = 122^\circです。
ADC+DAB=132\angle ADC + \angle DAB = 132^\circADC+ABC=180\angle ADC + \angle ABC = 180^\circからABC=180ADC\angle ABC = 180^\circ - \angle ADCです。
DAB=132ADC\angle DAB = 132^\circ - \angle ADCDAB+ABC=122\angle DAB + \angle ABC = 122^\circに代入すると、
132ADC+ABC=122132^\circ - \angle ADC + \angle ABC = 122^\circ
132ADC+180ADC=122132^\circ - \angle ADC + 180^\circ - \angle ADC = 122^\circ
3122ADC=122312^\circ - 2\angle ADC = 122^\circ
2ADC=1902\angle ADC = 190^\circ
ADC=95\angle ADC = 95^\circ
よって、ABC=180ADC=18095=85\angle ABC = 180^\circ - \angle ADC = 180^\circ - 95^\circ = 85^\circ

3. 最終的な答え

ABC=85\angle ABC = 85^\circ

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