直方体において、三角形ABCの重心をGとし、辺OCの中点をMとするとき、点Gが線分DM上にあって、DMを2:1に内分することを証明する。

幾何学ベクトル空間図形重心内分点座標
2025/5/8

1. 問題の内容

直方体において、三角形ABCの重心をGとし、辺OCの中点をMとするとき、点Gが線分DM上にあって、DMを2:1に内分することを証明する。

2. 解き方の手順

座標を設定してベクトルで考えます。
Oを原点とし、OA=a\vec{OA} = \vec{a}OB=b\vec{OB} = \vec{b}OC=c\vec{OC} = \vec{c}とします。
点A, B, C, M, D, G の位置ベクトルはそれぞれ以下のようになります。
* A: a\vec{a}
* B: b\vec{b}
* C: c\vec{c}
* M: 12c\frac{1}{2}\vec{c}
* D: a+b\vec{a} + \vec{b}
* G: 13(a+b+c)\frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}) (三角形ABCの重心)
線分DM上の点であるためには、実数kkを用いて
OG=(1k)OD+kOM\vec{OG} = (1-k)\vec{OD} + k\vec{OM}
と表せる必要があります。
OG=(1k)(a+b)+k(12c)=(1k)a+(1k)b+k2c\vec{OG} = (1-k)(\vec{a}+\vec{b}) + k(\frac{1}{2}\vec{c}) = (1-k)\vec{a} + (1-k)\vec{b} + \frac{k}{2}\vec{c}
重心Gの位置ベクトル OG\vec{OG}13(a+b+c)\frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}) であるので、
13a+13b+13c=(1k)a+(1k)b+k2c\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c} = (1-k)\vec{a} + (1-k)\vec{b} + \frac{k}{2}\vec{c}
a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} は一次独立なので、各ベクトルの係数を比較すると、
1k=131-k = \frac{1}{3}
k2=13\frac{k}{2} = \frac{1}{3}
これらを解くと、k=23k = \frac{2}{3} となります。
したがって、OG=13OD+23OM\vec{OG} = \frac{1}{3}\vec{OD} + \frac{2}{3}\vec{OM}となります。これは、点Gが線分DM上にあって、DMを2:1に内分することを示しています。

3. 最終的な答え

点Gは線分DM上にあり、DMを2:1に内分する。

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