三角形OABにおいて、辺OA上に点PをOP:PA=3:2、辺OB上に点QをOQ:QB=5:1となるようにとる。AQとBPの交点をRとし、ORの延長とABの交点をSとするとき、以下の問いに答える。 (1) ベクトルORをベクトルOAとベクトルOBを用いて表せ。 (2) OR:RSを求めよ。

幾何学ベクトル空間ベクトル内分線分の比
2025/5/7

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺OA上に点PをOP:PA=3:2、辺OB上に点QをOQ:QB=5:1となるようにとる。AQとBPの交点をRとし、ORの延長とABの交点をSとするとき、以下の問いに答える。
(1) ベクトルORをベクトルOAとベクトルOBを用いて表せ。
(2) OR:RSを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
交点Rは線分AQ上にあるので、実数ssを用いて、
OR=(1s)OA+sOQ\overrightarrow{OR} = (1-s)\overrightarrow{OA} + s\overrightarrow{OQ}
と表せる。OQ:QB = 5:1より、OQ=56OB\overrightarrow{OQ} = \frac{5}{6}\overrightarrow{OB}なので、
OR=(1s)OA+5s6OB\overrightarrow{OR} = (1-s)\overrightarrow{OA} + \frac{5s}{6}\overrightarrow{OB} ...(1)
また、交点Rは線分BP上にあるので、実数ttを用いて、
OR=(1t)OB+tOP\overrightarrow{OR} = (1-t)\overrightarrow{OB} + t\overrightarrow{OP}
と表せる。OP:PA = 3:2より、OP=35OA\overrightarrow{OP} = \frac{3}{5}\overrightarrow{OA}なので、
OR=3t5OA+(1t)OB\overrightarrow{OR} = \frac{3t}{5}\overrightarrow{OA} + (1-t)\overrightarrow{OB} ...(2)
(1)(2)式より、OA,OB\overrightarrow{OA}, \overrightarrow{OB}は一次独立なので、
1s=3t51-s = \frac{3t}{5}かつ5s6=1t\frac{5s}{6} = 1-t
この連立方程式を解く。
s=13t5s = 1 - \frac{3t}{5}より、
56(13t5)=1t\frac{5}{6}(1 - \frac{3t}{5}) = 1 - t
56t2=1t\frac{5}{6} - \frac{t}{2} = 1 - t
t2=16\frac{t}{2} = \frac{1}{6}
t=13t = \frac{1}{3}
よって、s=135×13=115=45s = 1 - \frac{3}{5} \times \frac{1}{3} = 1 - \frac{1}{5} = \frac{4}{5}
したがって、OR=35×13OA+(113)OB=15OA+23OB\overrightarrow{OR} = \frac{3}{5} \times \frac{1}{3}\overrightarrow{OA} + (1 - \frac{1}{3})\overrightarrow{OB} = \frac{1}{5}\overrightarrow{OA} + \frac{2}{3}\overrightarrow{OB}
または、OR=(145)OA+56×45OB=15OA+23OB\overrightarrow{OR} = (1 - \frac{4}{5})\overrightarrow{OA} + \frac{5}{6} \times \frac{4}{5}\overrightarrow{OB} = \frac{1}{5}\overrightarrow{OA} + \frac{2}{3}\overrightarrow{OB}
(2)
点Sは線分AB上にあるので、実数kkを用いて、
OS=(1k)OA+kOB\overrightarrow{OS} = (1-k)\overrightarrow{OA} + k\overrightarrow{OB}
と表せる。また、点Sは線分ORの延長上にあるので、OS=mOR\overrightarrow{OS} = m\overrightarrow{OR}mmは実数)と表せる。(1)の結果より、
OS=m(15OA+23OB)=m5OA+2m3OB\overrightarrow{OS} = m(\frac{1}{5}\overrightarrow{OA} + \frac{2}{3}\overrightarrow{OB}) = \frac{m}{5}\overrightarrow{OA} + \frac{2m}{3}\overrightarrow{OB}
OA,OB\overrightarrow{OA}, \overrightarrow{OB}は一次独立なので、
1k=m51-k = \frac{m}{5}かつk=2m3k = \frac{2m}{3}
12m3=m51 - \frac{2m}{3} = \frac{m}{5}
1=m5+2m3=3m+10m15=13m151 = \frac{m}{5} + \frac{2m}{3} = \frac{3m + 10m}{15} = \frac{13m}{15}
m=1513m = \frac{15}{13}
OS=1513OR\overrightarrow{OS} = \frac{15}{13}\overrightarrow{OR}なので、OR:OS = 13:15。
したがって、OR:RS = 13:(15-13) = 13:2。

3. 最終的な答え

(1) OR=15OA+23OB\overrightarrow{OR} = \frac{1}{5}\overrightarrow{OA} + \frac{2}{3}\overrightarrow{OB}
(2) OR:RS = 13:2

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