$xy$平面上に原点Oを中心とする半径1の円Cとその上の点A(1,0)がある。円C上を動く点Pに対して、3点O, A, Pが三角形を作るとき、その三角形の重心Gの軌跡を求めよ。

幾何学軌跡重心座標平面
2025/5/7

1. 問題の内容

xyxy平面上に原点Oを中心とする半径1の円Cとその上の点A(1,0)がある。円C上を動く点Pに対して、3点O, A, Pが三角形を作るとき、その三角形の重心Gの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

点Pの座標を(x,y)(x,y)とする。点Pは円C上を動くので、x2+y2=1x^2 + y^2 = 1が成り立つ。
重心Gの座標を(X,Y)(X, Y)とする。
重心Gは、O(0,0), A(1,0), P(x,y)の重心なので、
X=0+1+x3=1+x3X = \frac{0+1+x}{3} = \frac{1+x}{3}
Y=0+0+y3=y3Y = \frac{0+0+y}{3} = \frac{y}{3}
となる。
したがって、
x=3X1x = 3X - 1
y=3Yy = 3Y
となる。
これらをx2+y2=1x^2 + y^2 = 1に代入すると、
(3X1)2+(3Y)2=1(3X-1)^2 + (3Y)^2 = 1
9X26X+1+9Y2=19X^2 - 6X + 1 + 9Y^2 = 1
9X26X+9Y2=09X^2 - 6X + 9Y^2 = 0
X223X+Y2=0X^2 - \frac{2}{3}X + Y^2 = 0
(X13)219+Y2=0(X - \frac{1}{3})^2 - \frac{1}{9} + Y^2 = 0
(X13)2+Y2=19(X - \frac{1}{3})^2 + Y^2 = \frac{1}{9}
これは中心(13,0)(\frac{1}{3}, 0)、半径13\frac{1}{3}の円を表す。
ただし、3点O, A, Pが三角形を作らないとき、つまりO, A, Pが同一直線上にあるときは、重心Gは存在しない。
O(0,0), A(1,0)より、直線OAはx軸上にある。
したがって、Pが(1,0)または(-1,0)のとき、3点O, A, Pは同一直線上にあるため、三角形を作らない。
P(1,0)のとき、Gの座標は(0+1+13,0+0+03)=(23,0)(\frac{0+1+1}{3}, \frac{0+0+0}{3}) = (\frac{2}{3}, 0)
P(-1,0)のとき、Gの座標は(0+1+(1)3,0+0+03)=(0,0)(\frac{0+1+(-1)}{3}, \frac{0+0+0}{3}) = (0, 0)
これらは円 (X13)2+Y2=19(X - \frac{1}{3})^2 + Y^2 = \frac{1}{9} 上の点である。

3. 最終的な答え

求める軌跡は、中心(13,0)(\frac{1}{3}, 0)、半径13\frac{1}{3}の円である。ただし、点(23,0)(\frac{2}{3}, 0)と点(0,0)(0,0)を除く。
(x13)2+y2=19(x-\frac{1}{3})^2 + y^2 = \frac{1}{9} ただし、(x,y)(0,0),(23,0)(x,y) \neq (0,0), (\frac{2}{3}, 0)

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