$xy$平面上に原点Oを中心とする半径1の円Cとその上の点A(1,0)がある。円C上を動く点Pに対して、3点O, A, Pが三角形を作るとき、その三角形の重心をGとする。Gの軌跡を求めよ。

幾何学軌跡重心座標
2025/5/7

1. 問題の内容

xyxy平面上に原点Oを中心とする半径1の円Cとその上の点A(1,0)がある。円C上を動く点Pに対して、3点O, A, Pが三角形を作るとき、その三角形の重心をGとする。Gの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

点Pの座標を(cosθ,sinθ)(\cos\theta, \sin\theta)とおく。
ただし、点Pは点A(1,0)と一致しないので、θ2nπ\theta \ne 2n\pinnは整数)である。
三角形OAPの重心Gの座標を(x,y)(x, y)とすると、
x=0+1+cosθ3=1+cosθ3x = \frac{0+1+\cos\theta}{3} = \frac{1+\cos\theta}{3}
y=0+0+sinθ3=sinθ3y = \frac{0+0+\sin\theta}{3} = \frac{\sin\theta}{3}
したがって、
3x1=cosθ3x-1 = \cos\theta
3y=sinθ3y = \sin\theta
両辺を2乗して足すと、
(3x1)2+(3y)2=cos2θ+sin2θ=1(3x-1)^2 + (3y)^2 = \cos^2\theta + \sin^2\theta = 1
(3x1)2+9y2=1(3x-1)^2 + 9y^2 = 1
9x26x+1+9y2=19x^2 - 6x + 1 + 9y^2 = 1
9x26x+9y2=09x^2 - 6x + 9y^2 = 0
x223x+y2=0x^2 - \frac{2}{3}x + y^2 = 0
(x13)2+y2=(13)2\left(x - \frac{1}{3}\right)^2 + y^2 = \left(\frac{1}{3}\right)^2
これは、中心(13,0)(\frac{1}{3}, 0)、半径13\frac{1}{3}の円を表す。
ただし、点Pが点A(1,0)と一致しないとき、θ0\theta \ne 0であるから、
x=1+cos(0)3=1+13=23x = \frac{1+\cos(0)}{3} = \frac{1+1}{3} = \frac{2}{3}
y=sin(0)3=03=0y = \frac{\sin(0)}{3} = \frac{0}{3} = 0
重心Gの座標は、(23,0)(\frac{2}{3}, 0)になることはない。
したがって、円(x13)2+y2=(13)2\left(x - \frac{1}{3}\right)^2 + y^2 = \left(\frac{1}{3}\right)^2 から点(23,0)(\frac{2}{3}, 0)を除いたものが、重心Gの軌跡である。

3. 最終的な答え

(x13)2+y2=19\left(x - \frac{1}{3}\right)^2 + y^2 = \frac{1}{9} ただし、点(23,0)(\frac{2}{3}, 0)を除く。

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