まず、f(x)=x3−23x2−6x とおくと、与えられた方程式は f(x)=k となる。 (1)
f(x) の増減を調べるために、f′(x) を計算する。 f′(x)=3x2−3x−6=3(x2−x−2)=3(x−2)(x+1) f′(x)=0 となるのは x=−1,2 のときである。 増減表は以下のようになる。
| x | ... | -1 | ... | 2 | ... |
| :--- | --- | :-- | --- | :-- | --- |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↑ | 極大 | ↓ | 極小 | ↑ |
f(−1)=(−1)3−23(−1)2−6(−1)=−1−23+6=2−2−3+12=27 f(2)=23−23(2)2−6(2)=8−6−12=−10 f(x)=k が異なる3つの実数解をもつためには、極大値と極小値の間に k が存在する必要がある。 したがって、−10<k<27 (2)
f(x)=k の3つの解を α<β<γ とする。 k の範囲が −10<k<27 であることから、 α<−1<β<2<γ である。 f(x) のグラフを考えると、f(x) は −∞ から増加して −1 で 27 になり、減少して 2 で −10 になり、増加して ∞ になる。 したがって、α は −∞ に近づき、γ は ∞ に近づくことができる。 α の範囲は、−∞<α<−1 β の範囲は、−1<β<2 γ の範囲は、2<γ<∞ (3)
αγ が最小となるのは、f(x)=x3−23x2−6x のグラフを考えると、 f(x)=k となる3つの解のうち、αγ が最小となるのは、β=0 のときである。 f(0)=0 なので、k=0 のときを考える。 x3−23x2−6x=0 x(x2−23x−6)=0 x=0 または x2−23x−6=0 x=223±49+24=223±49+96=223±2105=43±105 α=43−105,β=0,γ=43+105 αγ=169−105=16−96=−6 このとき、f(x)=0 は異なる3つの実数解を持つ条件を満たしている。