三角形ABCの外心をOとするとき、図の角$\alpha$と$\beta$の値を(1)と(2)それぞれについて求める問題です。

幾何学三角形外心角度二等辺三角形外接円
2025/5/3

1. 問題の内容

三角形ABCの外心をOとするとき、図の角α\alphaβ\betaの値を(1)と(2)それぞれについて求める問題です。

2. 解き方の手順

(1)
外心Oは三角形ABCの外接円の中心なので、OA = OB = OC が成り立ちます。
したがって、三角形OABと三角形OACは二等辺三角形です。
三角形OABについて、OA=OBよりOAB=OBA=β\angle OAB = \angle OBA = \beta
三角形OACについて、OA=OCよりOAC=OCA=30\angle OAC = \angle OCA = 30^\circ
ACB=40\angle ACB = 40^\circよりOCB=ACBOCA=4030=10\angle OCB = \angle ACB - \angle OCA = 40^\circ - 30^\circ = 10^\circ
三角形OBCについて、OB = OCよりOBC=OCB=10\angle OBC = \angle OCB = 10^\circ
したがって、α=OBC=10\alpha = \angle OBC = 10^\circ
また、BAC=β+30\angle BAC = \beta + 30^\circ。三角形ABCの内角の和は180180^\circなので、
ABC+BCA+CAB=180\angle ABC + \angle BCA + \angle CAB = 180^\circ
α+OBC+40+β+30=180\alpha + \angle OBC + 40^\circ + \beta + 30^\circ = 180^\circ
β+10+40+30=180\beta + 10^\circ + 40^\circ + 30^\circ = 180^\circ
β=18080=100\beta = 180^\circ - 80^\circ = 100^\circ
(2)
外心Oは三角形ABCの外接円の中心なので、OA = OB = OC が成り立ちます。
したがって、三角形OABと三角形OAC、三角形OBCは二等辺三角形です。
三角形OABについて、OA=OBよりOAB=OBA=25\angle OAB = \angle OBA = 25^\circ。よって、α=25\alpha=25^\circ
三角形OACについて、OA=OCよりOAC=OCA=35\angle OAC = \angle OCA = 35^\circ
BAC=OAB+OAC=25+35=60\angle BAC = \angle OAB + \angle OAC = 25^\circ + 35^\circ = 60^\circ
三角形OBCについて、OB=OCよりOBC=OCB\angle OBC = \angle OCB
ABC=25+OBC\angle ABC = 25^\circ + \angle OBC
ACB=35+OCB\angle ACB = 35^\circ + \angle OCB
三角形の内角の和は180180^\circなので、
60+25+OBC+35+OCB=18060^\circ + 25^\circ + \angle OBC + 35^\circ + \angle OCB = 180^\circ
OBC=OCB\angle OBC = \angle OCBを使うと
60+25+35+2OBC=18060^\circ + 25^\circ + 35^\circ + 2 \angle OBC = 180^\circ
120+2OBC=180120^\circ + 2\angle OBC = 180^\circ
2OBC=602 \angle OBC = 60^\circ
OBC=30\angle OBC = 30^\circ
三角形OBCの内角の和を考えると
BOC+2OBC=180\angle BOC + 2 \angle OBC = 180^\circ
BOC=1802×30=120\angle BOC = 180^\circ - 2 \times 30^\circ = 120^\circ
β=BOC=120\beta = \angle BOC = 120^\circ

3. 最終的な答え

(1) α=10\alpha = 10^\circ, β=100\beta = 100^\circ
(2) α=25\alpha = 25^\circ, β=120\beta = 120^\circ

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