5人の男子A, B, C, D, Eと3人の女子P, Q, Rがいる。男子と女子が少なくとも1人ずつ入るように、4人と4人の2つのグループを作る方法は何通りあるか。

確率論・統計学組み合わせ場合の数グループ分け
2025/5/4

1. 問題の内容

5人の男子A, B, C, D, Eと3人の女子P, Q, Rがいる。男子と女子が少なくとも1人ずつ入るように、4人と4人の2つのグループを作る方法は何通りあるか。

2. 解き方の手順

まず、全部で8人の中から4人を選ぶ組み合わせの総数を計算します。これは8C4_{8}C_{4}で求められます。
8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70_{8}C_{4} = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70通り
次に、男子だけ4人を選んでグループを作る場合と、女子だけ4人を選んでグループを作る場合を考えます。
男子だけ4人を選んでグループを作る場合の数は、5C4=5_{5}C_{4} = 5通りです。
女子だけ4人を選んでグループを作ることは、女子が3人しかいないので不可能です。したがって0通りです。
問題文の条件である「男子と女子が少なくとも1人ずつ入る」を満たさない場合の数を、全体の組み合わせの数から引きます。
しかし、4人と4人のグループ分けなので、あるグループのメンバーが決まれば、もう片方のグループのメンバーも自動的に決まります。
そのため、グループ分けの数は単純に半分になります。
ここで、すべての組み合わせから、条件を満たさない組み合わせを引くという考え方を利用します。
考えられるグループ分けの組み合わせは、男子の数と女子の数で分類すると、以下のようになります。
(男子,女子) = (1,3),(2,2),(3,1)という分け方になります。
(1,3)のケース:男子1人、女子3人を選ぶ。残りのグループは男子4人となる。
5C1×3C3=5×1=5_{5}C_{1} \times _{3}C_{3} = 5 \times 1 = 5通り
(2,2)のケース:男子2人、女子2人を選ぶ。残りのグループは男子3人、女子1人となる。
5C2×3C2=5×42×1×3×22×1=10×3=30_{5}C_{2} \times _{3}C_{2} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} \times \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 10 \times 3 = 30通り
(3,1)のケース:男子3人、女子1人を選ぶ。残りのグループは男子2人、女子2人となる。
5C3×3C1=5×4×33×2×1×3=10×3=30_{5}C_{3} \times _{3}C_{1} = \frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1} \times 3 = 10 \times 3 = 30通り
それぞれの組み合わせの数を足し合わせます。
5+30+30=655+30+30 = 65通り
ただし、各組み合わせは2つのグループの構成を表しており、グループの区別はないため、(2,2)の組み合わせは2回カウントされているため、2で割る必要があります。
(1,3)のケースのグループ分けと(3,1)のケースのグループ分けは重複がないため、単純に足し合わせればよいです。
ここで、AAグループの構成を考えて、BBグループはAAグループを選んだ後の残りから構成されるとします。
AAグループが男子4人だけの場合、5C4=5_{5}C_{4} = 5通り
AAグループが女子4人だけの場合、3C4=0_{3}C_{4} = 0通り
全組み合わせ数から男子のみ、女子のみのグループ分けを引きます。
また、グループ分けの区別がないので2で割ります。
8C45C43C42=70502=652=32.5\frac{_{8}C_{4} - _{5}C_{4} - _{3}C_{4}}{2} = \frac{70 - 5 - 0}{2} = \frac{65}{2} = 32.5となり、整数にならないため、この考え方は間違いです。
1グループに男子と女子がそれぞれ少なくとも1人ずつ含まれるように分けるので、一方のグループに男子1人、女子3人。または男子2人、女子2人。または男子3人、女子1人となる。
(i) 男子1人、女子3人を選ぶ場合: 5C1×3C3=5×1=5_{5}C_{1} \times _{3}C_{3} = 5 \times 1 = 5 通り
(ii) 男子2人、女子2人を選ぶ場合: 5C2×3C2=10×3=30_{5}C_{2} \times _{3}C_{2} = 10 \times 3 = 30 通り
(iii) 男子3人、女子1人を選ぶ場合: 5C3×3C1=10×3=30_{5}C_{3} \times _{3}C_{1} = 10 \times 3 = 30 通り
これらを合計すると5+30+30=655 + 30 + 30 = 65通りとなる。
ただし、2つのグループに区別はないので、(i)と(iii)の場合は組み合わせが重複してカウントされていないが、(ii)の場合は重複してカウントされているので、2で割らないといけない。しかし、上記ではそれぞれのケースでAグループを選んだ時にBグループの構成が一意に定まるので、6565が答えである。

3. 最終的な答え

65通り

「確率論・統計学」の関連問題

12本のくじの中に当たりくじが3本入っている。このくじを1本ずつ引いては元に戻すという試行を3回行うとき、当たりくじを1回だけ引く確率を求める。

確率反復試行当たりくじ確率計算
2025/5/4

問題5は、ある学年の生徒100人(男子生徒45人、女子生徒55人)の中から1人を選ぶ確率に関する問題です。運動部に所属している男子生徒は25人、女子生徒は30人です。 (1) 選んだ1人が男子生徒でか...

確率条件付き確率事象独立
2025/5/4

[1] 生徒4人と先生3人がいる。 (1) 7人が1列に並ぶとき、生徒4人が隣り合う並び方は何通りか。 (2) 7人が1列に並ぶとき、先生どうしが隣り合わない並び方は何通りか。 (3) 7人の中から生...

順列組合せ確率
2025/5/4

ある食堂のランチAとBについて、35人の客にアンケートを取ったところ21人がAを好むと回答した。この結果が有意であるかを判断するために、コイン投げの実験結果を用いて仮説検定を行う。

仮説検定確率統計的有意性
2025/5/4

5つの店A~Eにおける、商品Pと商品Qの1日の販売数が与えられています。商品Pの販売数を変量$x$、商品Qの販売数を変量$y$とし、以下の値を求めます。 (1) $x$の分散と標準偏差 (2) $x$...

統計分散標準偏差共分散相関係数相関
2025/5/4

ある高校の地学部で1年間、月ごとに記録した降水日数に関する問題です。 (1) データの**中央値**、**第1四分位数**、**第3四分位数**を求めます。 (2) 2017年から2020年までの降水...

統計中央値四分位数箱ひげ図データ分析
2025/5/4

サイコロを3回投げて出た目を順番に並べて3桁の整数を作ります。このとき、作られる3桁の整数のうち、9の倍数となるものは何個あるかを求める問題です。

確率整数倍数組み合わせサイコロ
2025/5/4

3つのサイコロを同時に投げ、出た目の最大値を$M$とする。$M = 4$であったとき、少なくとも1つのサイコロに1の目が出る条件付き確率を求める。

条件付き確率サイコロ最大値確率
2025/5/4

あるクラスで、テレビのテニス中継を見た生徒が10人、野球中継を見た生徒が21人、両方を見た生徒が4人である。テニスまたは野球の中継を見た生徒の人数を求める。

集合場合の数和集合ベン図
2025/5/4

さいころを4500回投げたとき、1の目が出る回数が740回以上780回以下である確率を、正規分布を用いて求める問題です。ただし、小数第3位を四捨五入して小数第2位まで求めます。

確率正規分布二項分布期待値分散標準偏差
2025/5/4