袋の中に白球4個、赤球2個が入っている。 (1) この袋から同時に3個の球を取り出すとき、 - 白球を3個取り出す確率 - 白球を2個、赤球を1個取り出す確率 - 取り出す白球の個数の期待値 を求める。 (2) A, Bの2人が以下のルールで球を取り出すとき、1セット目について - A, Bが引き分けになるのは、ともに白球を何個取り出したときか。その確率。 - Bが勝つ確率 - Aが勝つ確率 を求める。

確率論・統計学確率期待値組み合わせ
2025/3/6

1. 問題の内容

袋の中に白球4個、赤球2個が入っている。
(1) この袋から同時に3個の球を取り出すとき、
- 白球を3個取り出す確率
- 白球を2個、赤球を1個取り出す確率
- 取り出す白球の個数の期待値
を求める。
(2) A, Bの2人が以下のルールで球を取り出すとき、1セット目について
- A, Bが引き分けになるのは、ともに白球を何個取り出したときか。その確率。
- Bが勝つ確率
- Aが勝つ確率
を求める。

2. 解き方の手順

(1)
袋の中には白球4個、赤球2個の合計6個の球が入っている。
3個の球を取り出す組み合わせは 6C3=6×5×43×2×1=20_6C_3 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通り。
- 白球を3個取り出す確率:
白球4個から3個を選ぶ組み合わせは 4C3=4_4C_3 = 4通り。
よって、確率は 420=15\frac{4}{20} = \frac{1}{5}
- 白球を2個、赤球を1個取り出す確率:
白球4個から2個を選ぶ組み合わせは 4C2=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り。
赤球2個から1個を選ぶ組み合わせは 2C1=2_2C_1 = 2通り。
よって、確率は 6×220=1220=35\frac{6 \times 2}{20} = \frac{12}{20} = \frac{3}{5}
- 白球を1個、赤球を2個取り出す確率:
白球4個から1個を選ぶ組み合わせは 4C1=4_4C_1 = 4通り。
赤球2個から2個を選ぶ組み合わせは 2C2=1_2C_2 = 1通り。
よって、確率は 4×120=420=15\frac{4 \times 1}{20} = \frac{4}{20} = \frac{1}{5}
取り出す白球の個数の期待値:
白球3個の確率: 1/51/5
白球2個の確率: 3/53/5
白球1個の確率: 1/51/5
白球0個の確率: 0
期待値 =3×15+2×35+1×15+0×0=3+6+15=105=2= 3 \times \frac{1}{5} + 2 \times \frac{3}{5} + 1 \times \frac{1}{5} + 0 \times 0 = \frac{3+6+1}{5} = \frac{10}{5} = 2 個。
(2) 1セット目
Aは3個、Bは2個球を取り出す。
Aが先に3個取り出し、取り出した球は戻さない。
- 引き分けになるのは、A, Bともに白球を何個取り出したときか。
引き分けになるのはAとBが取り出した白球の個数が同じ場合。
Aは最大3個、Bは最大2個の白球を取り出せるので、AとBがともに白球0個,1個、または2個の場合。
Aが白球3個取り出した場合はBは2個しか取り出せないので、白球3個で引き分けになることはない。
しかしAは3個、Bは2個取り出すので、ABが白球の個数で引き分けになるのは白球2個のときのみ。
Aが白球2個、赤球1個を取り出す確率: 4C2×2C1/6C3=6×2/20=12/20=3/5_4C_2 \times _2C_1 / _6C_3 = 6 \times 2 / 20 = 12/20 = 3/5
このとき、残りの球は白球2個、赤球1個。
Bが白球2個を取り出す確率: 2C2/3C2=1/3_2C_2 / _3C_2 = 1/3
A, Bともに白球2個を取り出す確率は 35×13=15\frac{3}{5} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{5}
- Bが勝つ確率:
Bが勝つのはBが取り出した白球の個数がAより多い場合。
Aは最大3個、Bは最大2個。
Bが2個取り、Aが0個か1個
Bが1個取り、Aが0個
しかありえない。しかし、Aは3個、Bは2個取り出すので、Bが勝つには、Bが2個取り出して、Aが0個か1個取り出すしかない。しかしAは必ず1個以上取り出すので、Aが0個ということはない。Bが1個取り出しAが0個ということもありえない。
Aが白球1個、赤球2個を取り出す確率: 4C1×2C2/6C3=4×1/20=1/5_4C_1 \times _2C_2 / _6C_3 = 4 \times 1 / 20 = 1/5
このとき、残りの球は白球3個。
Bが白球2個を取り出す確率: 3C2/5C2=3/10_3C_2 / _5C_2 = 3 / 10
Aが白球0個の場合がないのでありえない。
ゆえにAが白球1個の場合: Bが2個取り出す確率は0。
よって、Bが勝つ確率はAが白球を0個または1個とる確率を計算すれば良い。
Aが白球0個である確率は0なので考える必要はない。
Aが白球1個とる確率は15\frac{1}{5}であった。この場合Bが残りの球から2個とり、Bが両方とも白球をとり勝つ。3C2/5C2=310_3C_2 / _5C_2 = \frac{3}{10}。よって Bが勝つ確率は 15310=350\frac{1}{5}*\frac{3}{10} = \frac{3}{50}
Aが勝つ確率は 115350=5010350=37501 - \frac{1}{5} - \frac{3}{50} = \frac{50 - 10 - 3}{50} = \frac{37}{50}

3. 最終的な答え

ア: 15\frac{1}{5}
イ: 35\frac{3}{5}
ウ: 22
エ:
カ: 22
キ: 15\frac{1}{5}
ケ: 350\frac{3}{50}
コ: 3750\frac{37}{50}

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