平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとする。 (1) 3点P, Q, Cは一直線上にあることを証明せよ。 (2) PQ: QCを求めよ。

幾何学ベクトル平行四辺形内分点線分の比
2025/5/4

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとする。
(1) 3点P, Q, Cは一直線上にあることを証明せよ。
(2) PQ: QCを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 3点P, Q, Cが一直線上にあることの証明
AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AD=d\vec{AD} = \vec{d} とする。
点Pは辺ABを3:2に内分するので、
AP=35AB=35b\vec{AP} = \frac{3}{5}\vec{AB} = \frac{3}{5}\vec{b}
点Qは対角線BDを2:5に内分するので、
AQ=27AD+57AB=27d+57b\vec{AQ} = \frac{2}{7}\vec{AD} + \frac{5}{7}\vec{AB} = \frac{2}{7}\vec{d} + \frac{5}{7}\vec{b}
点CはAC=AB+AD=b+d\vec{AC} = \vec{AB} + \vec{AD} = \vec{b} + \vec{d}となる。
PQ=AQAP=27d+57b35b=27d+(5735)b=27d+435b\vec{PQ} = \vec{AQ} - \vec{AP} = \frac{2}{7}\vec{d} + \frac{5}{7}\vec{b} - \frac{3}{5}\vec{b} = \frac{2}{7}\vec{d} + (\frac{5}{7} - \frac{3}{5})\vec{b} = \frac{2}{7}\vec{d} + \frac{4}{35}\vec{b}
PC=ACAP=b+d35b=25b+d\vec{PC} = \vec{AC} - \vec{AP} = \vec{b} + \vec{d} - \frac{3}{5}\vec{b} = \frac{2}{5}\vec{b} + \vec{d}
ここで、PQ=kPC\vec{PQ} = k\vec{PC}となる実数kが存在すれば、3点P, Q, Cは一直線上にある。
PQ=27d+435b\vec{PQ} = \frac{2}{7}\vec{d} + \frac{4}{35}\vec{b}PC=d+25b\vec{PC} = \vec{d} + \frac{2}{5}\vec{b}について、
PQ=27(d+25b)=27PC\vec{PQ} = \frac{2}{7}(\vec{d} + \frac{2}{5}\vec{b}) = \frac{2}{7} \vec{PC}
よって、PQ=27PC\vec{PQ} = \frac{2}{7}\vec{PC}が成り立つので、3点P, Q, Cは一直線上にある。
(2) PQ: QCの計算
(1)の結果より、PQ=27PC\vec{PQ} = \frac{2}{7}\vec{PC}
PQ=27PQ+27QC\vec{PQ} = \frac{2}{7}\vec{PQ} + \frac{2}{7}\vec{QC}
57PQ=27QC\frac{5}{7}\vec{PQ} = \frac{2}{7}\vec{QC}
5PQ=2QC5\vec{PQ} = 2\vec{QC}
PQ:QC=2:5\vec{PQ} : \vec{QC} = 2 : 5

3. 最終的な答え

(1) 3点P, Q, Cは一直線上にある(証明終わり)。
(2) PQ: QC = 2: 5

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