半径が2である2つの円が、互いに相手方の円の中心を通るように重なっている。このとき、2つの円が重なった図形全体の面積$S$を求める。

幾何学面積図形扇形正三角形ひし形
2025/5/4

1. 問題の内容

半径が2である2つの円が、互いに相手方の円の中心を通るように重なっている。このとき、2つの円が重なった図形全体の面積SSを求める。

2. 解き方の手順

* 2つの円の中心をそれぞれA, Bとする。また、2つの円の交点をC, Dとする。すると、四角形ACBDはひし形となる。
* ひし形ACBDは、一辺の長さが2の正三角形ABCと正三角形ABDの2つから構成されている。正三角形の1つの内角は6060^\circ
* 扇形ABCの面積は、円の面積πr2\pi r^2に中心角の割合をかけることで求められる。半径r=2r=2、中心角120120^\circ360360^\circの1/3)なので、扇形ABCの面積はπ(2)2×120360=4π3\pi (2)^2 \times \frac{120}{360} = \frac{4\pi}{3}。扇形ABDも同様に4π3\frac{4\pi}{3}
* 正三角形ABCの面積は34a2\frac{\sqrt{3}}{4} a^2で求められる。一辺の長さa=2a=2なので、正三角形ABCの面積は34(2)2=3\frac{\sqrt{3}}{4} (2)^2 = \sqrt{3}。正三角形ABDも同様に3\sqrt{3}
* 三日月形の面積は、扇形から正三角形を引くことで求められる。4π33\frac{4\pi}{3} - \sqrt{3}
* 図形全体の面積は、2つの円の面積から重なった部分を引くことで求められる。重なった部分は2つの三日月形なので、2×(4π33)=8π3232 \times (\frac{4\pi}{3} - \sqrt{3}) = \frac{8\pi}{3} - 2\sqrt{3}
* 円の面積はπr2\pi r^2なので、半径2の円の面積はπ(2)2=4π\pi (2)^2 = 4\pi。2つの円の面積は8π8\pi
* 図形全体の面積は8π(8π323)=8π8π3+23=16π3+238\pi - (\frac{8\pi}{3} - 2\sqrt{3}) = 8\pi - \frac{8\pi}{3} + 2\sqrt{3} = \frac{16\pi}{3} + 2\sqrt{3}

3. 最終的な答え

16π3+23\frac{16\pi}{3} + 2\sqrt{3}

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