直線 $y=x+1$ とのなす角が $\frac{\pi}{3}$ である直線で、原点を通るものの式を求める。

幾何学直線角度傾き三角関数
2025/5/6

1. 問題の内容

直線 y=x+1y=x+1 とのなす角が π3\frac{\pi}{3} である直線で、原点を通るものの式を求める。

2. 解き方の手順

まず、求める直線の傾きを mm とおきます。
直線 y=x+1y=x+1 の傾きは 11 です。
2直線のなす角 θ\theta が与えられているとき、それぞれの傾きを m1,m2m_1, m_2 とすると、次の関係が成り立ちます。
tanθ=m1m21+m1m2tan\theta = |\frac{m_1 - m_2}{1 + m_1m_2}|
この問題では、θ=π3\theta = \frac{\pi}{3}, m1=1m_1 = 1, m2=mm_2 = m であるから、
tanπ3=1m1+mtan\frac{\pi}{3} = |\frac{1-m}{1+m}|
3=1m1+m\sqrt{3} = |\frac{1-m}{1+m}|
絶対値を外して、二つの場合を考えます。
場合1: 1m1+m=3\frac{1-m}{1+m} = \sqrt{3}
1m=3+3m1-m = \sqrt{3} + \sqrt{3}m
13=(1+3)m1-\sqrt{3} = (1+\sqrt{3})m
m=131+3=(13)(13)(1+3)(13)=123+313=4232=2+3m = \frac{1-\sqrt{3}}{1+\sqrt{3}} = \frac{(1-\sqrt{3})(1-\sqrt{3})}{(1+\sqrt{3})(1-\sqrt{3})} = \frac{1-2\sqrt{3}+3}{1-3} = \frac{4-2\sqrt{3}}{-2} = -2+\sqrt{3}
場合2: 1m1+m=3\frac{1-m}{1+m} = -\sqrt{3}
1m=33m1-m = -\sqrt{3} - \sqrt{3}m
1+3=m3m=(13)m1+\sqrt{3} = m-\sqrt{3}m = (1-\sqrt{3})m
m=1+313=(1+3)(1+3)(13)(1+3)=1+23+313=4+232=23m = \frac{1+\sqrt{3}}{1-\sqrt{3}} = \frac{(1+\sqrt{3})(1+\sqrt{3})}{(1-\sqrt{3})(1+\sqrt{3})} = \frac{1+2\sqrt{3}+3}{1-3} = \frac{4+2\sqrt{3}}{-2} = -2-\sqrt{3}
求める直線は原点を通るので、y=mxy = mx の形になります。
したがって、求める直線の方程式は、y=(2+3)xy = (-2+\sqrt{3})xy=(23)xy = (-2-\sqrt{3})x となります。

3. 最終的な答え

y=(2+3)x,y=(23)xy=(-2+\sqrt{3})x, y=(-2-\sqrt{3})x

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