半角の公式を用いて、$\sin{\frac{\pi}{12}}$ の値を求めよ。

幾何学三角関数半角の公式三角比平方根の計算
2025/5/6

1. 問題の内容

半角の公式を用いて、sinπ12\sin{\frac{\pi}{12}} の値を求めよ。

2. 解き方の手順

半角の公式は次の通りです。
sin2θ2=1cosθ2\sin^2{\frac{\theta}{2}} = \frac{1 - \cos{\theta}}{2}
sinπ12\sin{\frac{\pi}{12}} を求めるために、θ2=π12\frac{\theta}{2} = \frac{\pi}{12} となるように θ\theta を設定します。
θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} となります。
sin2π12=1cosπ62\sin^2{\frac{\pi}{12}} = \frac{1 - \cos{\frac{\pi}{6}}}{2}
cosπ6=32\cos{\frac{\pi}{6}} = \frac{\sqrt{3}}{2} なので、
sin2π12=1322=234\sin^2{\frac{\pi}{12}} = \frac{1 - \frac{\sqrt{3}}{2}}{2} = \frac{2 - \sqrt{3}}{4}
sinπ12\sin{\frac{\pi}{12}} は正の値なので、
sinπ12=234=232\sin{\frac{\pi}{12}} = \sqrt{\frac{2 - \sqrt{3}}{4}} = \frac{\sqrt{2 - \sqrt{3}}}{2}
ここで、23\sqrt{2 - \sqrt{3}} を簡単にすることを考えます。
(ab)2=a+b2ab(\sqrt{a} - \sqrt{b})^2 = a + b - 2\sqrt{ab} の形になることを期待して、
a+b=2a + b = 2, 4ab=34ab = 3 となる a,ba, b を探します。
b=34ab = \frac{3}{4a} なので、a+34a=2a + \frac{3}{4a} = 2
4a28a+3=04a^2 - 8a + 3 = 0
(2a1)(2a3)=0(2a - 1)(2a - 3) = 0
a=12,32a = \frac{1}{2}, \frac{3}{2}
a>ba > b となるように a=32,b=12a = \frac{3}{2}, b = \frac{1}{2} とします。
23=3212=3212=312=622\sqrt{2 - \sqrt{3}} = \sqrt{\frac{3}{2}} - \sqrt{\frac{1}{2}} = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{2}} - \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{3} - 1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{2}
よって、sinπ12=624\sin{\frac{\pi}{12}} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}

3. 最終的な答え

sinπ12=624\sin{\frac{\pi}{12}} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}

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