## 1. 問題の内容

代数学数列級数等差数列等比数列数学的帰納法
2025/3/19
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1. 問題の内容

問題10: 和 S=11+22+322++n2n1S = 1\cdot1 + 2\cdot2 + 3\cdot2^2 + \dots + n\cdot2^{n-1} を求めよ。
問題11: 正の偶数の列を、第 nn 群に nn 個の数が入るように群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の数を nn の式で表せ。
(2) 第10群に入るすべての数の和 SS を求めよ。
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2. 解き方の手順

### 問題10
S=11+22+322++n2n1S = 1\cdot1 + 2\cdot2 + 3\cdot2^2 + \dots + n\cdot2^{n-1}に対して、
2S=12+222+323++(n1)2n1+n2n2S = 1\cdot2 + 2\cdot2^2 + 3\cdot2^3 + \dots + (n-1)\cdot2^{n-1} + n\cdot2^n
とすると、
S2S=1+2+22++2n1n2nS - 2S = 1 + 2 + 2^2 + \dots + 2^{n-1} - n\cdot2^n
S=1(2n1)21n2n=2n1n2n=(1n)2n1-S = \frac{1(2^n - 1)}{2-1} - n\cdot2^n = 2^n - 1 - n\cdot2^n = (1-n)2^n - 1
したがって、S=(n1)2n+1S = (n-1)2^n + 1
### 問題11
(1) 第 nn 群に入る最初の数を求める。
nn 群に入るまでの項数は 1+2+3++(n1)=(n1)n21 + 2 + 3 + \dots + (n-1) = \frac{(n-1)n}{2} である。
したがって、第 nn 群の最初の数は、正の偶数列の (n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1 番目の数である。
正の偶数列の kk 番目の数は 2k2k であるから、求める数は
2((n1)n2+1)=n(n1)+2=n2n+22\left(\frac{(n-1)n}{2} + 1\right) = n(n-1) + 2 = n^2 - n + 2
(2) 第10群に入るすべての数の和 SS を求める。
第10群の最初の数は 10210+2=10010+2=9210^2 - 10 + 2 = 100 - 10 + 2 = 92 である。
第10群には10個の数が入るので、第10群の数は
92,94,96,,92+2(101)=92+18=11092, 94, 96, \dots, 92 + 2(10-1) = 92 + 18 = 110 である。
これは初項92, 末項110, 項数10の等差数列なので、その和は
S=102(92+110)=5(202)=1010S = \frac{10}{2}(92 + 110) = 5(202) = 1010
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3. 最終的な答え

問題10: S=(n1)2n+1S = (n-1)2^n + 1
問題11:
(1) 第 nn 群の最初の数: n2n+2n^2 - n + 2
(2) 第10群に入るすべての数の和: 10101010

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