白玉4個と黒玉4個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、出る黒玉の個数を $X$ とする。このとき、$P(X=1)$, $P(X=2)$, $P(X=3)$ を求めよ。

確率論・統計学確率組み合わせ確率分布期待値
2025/5/6

1. 問題の内容

白玉4個と黒玉4個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、出る黒玉の個数を XX とする。このとき、P(X=1)P(X=1), P(X=2)P(X=2), P(X=3)P(X=3) を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、袋に入っている玉の総数は 4+4=84+4=8 個である。
この中から4個の玉を取り出すので、全部の取り出し方は 8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70{}_8C_4 = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8\times7\times6\times5}{4\times3\times2\times1} = 70 通りである。
次に、X=1X=1 となる場合を考える。これは黒玉が1個、白玉が3個出る場合である。
黒玉1個の選び方は 4C1=4{}_4C_1 = 4 通り、白玉3個の選び方は 4C3=4{}_4C_3 = 4 通りである。
したがって、P(X=1)=4C1×4C38C4=4×470=1670=835P(X=1) = \frac{{}_4C_1 \times {}_4C_3}{{}_8C_4} = \frac{4 \times 4}{70} = \frac{16}{70} = \frac{8}{35} となる。
次に、X=2X=2 となる場合を考える。これは黒玉が2個、白玉が2個出る場合である。
黒玉2個の選び方は 4C2=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4\times3}{2\times1} = 6 通り、白玉2個の選び方は 4C2=6{}_4C_2 = 6 通りである。
したがって、P(X=2)=4C2×4C28C4=6×670=3670=1835P(X=2) = \frac{{}_4C_2 \times {}_4C_2}{{}_8C_4} = \frac{6 \times 6}{70} = \frac{36}{70} = \frac{18}{35} となる。
次に、X=3X=3 となる場合を考える。これは黒玉が3個、白玉が1個出る場合である。
黒玉3個の選び方は 4C3=4{}_4C_3 = 4 通り、白玉1個の選び方は 4C1=4{}_4C_1 = 4 通りである。
したがって、P(X=3)=4C3×4C18C4=4×470=1670=835P(X=3) = \frac{{}_4C_3 \times {}_4C_1}{{}_8C_4} = \frac{4 \times 4}{70} = \frac{16}{70} = \frac{8}{35} となる。

3. 最終的な答え

P(X=1)=835P(X=1) = \frac{8}{35}
P(X=2)=1835P(X=2) = \frac{18}{35}
P(X=3)=835P(X=3) = \frac{8}{35}

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