3枚の硬貨を同時に投げて、表が出た硬貨の枚数が3枚であれば10点、2枚であれば6点、それ以外の場合(1枚または0枚)は0点とする。このときの得点の期待値を求める。

確率論・統計学期待値確率組み合わせ
2025/5/6

1. 問題の内容

3枚の硬貨を同時に投げて、表が出た硬貨の枚数が3枚であれば10点、2枚であれば6点、それ以外の場合(1枚または0枚)は0点とする。このときの得点の期待値を求める。

2. 解き方の手順

まず、それぞれの得点になる確率を計算する。
* 10点になる確率(表が3枚):3枚とも表が出る確率なので、(12)3=18 (\frac{1}{2})^3 = \frac{1}{8}
* 6点になる確率(表が2枚):3枚のうち2枚が表で1枚が裏となる確率なので、3C2(12)2(12)1=3×14×12=38 {}_3 C_2 (\frac{1}{2})^2 (\frac{1}{2})^1 = 3 \times \frac{1}{4} \times \frac{1}{2} = \frac{3}{8}
* 0点になる確率(表が1枚または0枚):これは全確率から10点と6点になる確率を引けば良いので、11838=48=12 1 - \frac{1}{8} - \frac{3}{8} = \frac{4}{8} = \frac{1}{2} 。または、3枚のうち1枚が表で2枚が裏、または3枚とも裏となる確率の和として求めることもできる。3C1(12)1(12)2+(12)3=3×12×14+18=38+18=48=12 {}_3 C_1 (\frac{1}{2})^1 (\frac{1}{2})^2 + (\frac{1}{2})^3 = 3 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{4} + \frac{1}{8} = \frac{3}{8} + \frac{1}{8} = \frac{4}{8} = \frac{1}{2}
次に、期待値を計算する。期待値は、各得点とその確率の積の合計で求められる。
10×18+6×38+0×12=108+188+0=288=72=3.5 10 \times \frac{1}{8} + 6 \times \frac{3}{8} + 0 \times \frac{1}{2} = \frac{10}{8} + \frac{18}{8} + 0 = \frac{28}{8} = \frac{7}{2} = 3.5

3. 最終的な答え

ネ = 1/8
ヌ = 3/8
ノ = 1/2
ハ = 3.5
したがって、得点の期待値は3.5点である。

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