白玉3個と黒玉3個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、出る黒玉の個数を確率変数 $X$ とします。$X$ の確率分布を求める問題です。

確率論・統計学確率確率分布組み合わせ
2025/5/6

1. 問題の内容

白玉3個と黒玉3個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、出る黒玉の個数を確率変数 XX とします。XX の確率分布を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、XX がとりうる値を考えます。4個の玉を取り出すので、黒玉の個数は0個から3個までの範囲です。つまり、X=0,1,2,3X = 0, 1, 2, 3 です。それぞれの確率を計算します。
袋の中には合計6個の玉が入っており、そのうち4個を取り出すので、全部で 6C4{}_6C_4 通りの取り出し方があります。6C4=6!4!2!=6×52×1=15{}_6C_4 = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15 です。
次に、各 XX の値に対して、確率 P(X=x)P(X=x) を求めます。
* X=0X = 0 のとき:4個とも白玉を取り出す場合です。3C4{}_3C_4 通りとなりますが、3個の白玉から4個を選ぶことはできないので0通りです。したがって P(X=0)=0P(X=0) = 0 となります。
* X=1X = 1 のとき:黒玉1個と白玉3個を取り出す場合です。3C1×3C3=3×1=3{}_3C_1 \times {}_3C_3 = 3 \times 1 = 3 通りです。したがって、P(X=1)=315=15P(X=1) = \frac{3}{15} = \frac{1}{5} です。
* X=2X = 2 のとき:黒玉2個と白玉2個を取り出す場合です。3C2×3C2=3×3=9{}_3C_2 \times {}_3C_2 = 3 \times 3 = 9 通りです。したがって、P(X=2)=915=35P(X=2) = \frac{9}{15} = \frac{3}{5} です。
* X=3X = 3 のとき:黒玉3個と白玉1個を取り出す場合です。3C3×3C1=1×3=3{}_3C_3 \times {}_3C_1 = 1 \times 3 = 3 通りです。したがって、P(X=3)=315=15P(X=3) = \frac{3}{15} = \frac{1}{5} です。
確率分布は、それぞれの XX の値に対する確率をまとめたものです。

3. 最終的な答え

XX の確率分布は次の通りです。
P(X=0)=0P(X=0) = 0
P(X=1)=15P(X=1) = \frac{1}{5}
P(X=2)=35P(X=2) = \frac{3}{5}
P(X=3)=15P(X=3) = \frac{1}{5}

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