1. 問題の内容
白玉1個と黒玉3個が入った袋から、同時に2個の玉を取り出す。取り出した黒玉の個数を確率変数 とするとき、 の確率分布を求めよ。
2. 解き方の手順
確率変数 がとりうる値は、0, 1, 2である。それぞれの確率を計算する。
袋の中にある玉の総数は4個であり、そこから2個を取り出す組み合わせの総数は 通りである。
(i) のとき(黒玉を0個取り出す場合)
これは、白玉1個と白玉以外の玉(つまり存在しない)を選ぶ場合に相当する。白玉1個を取り出す組み合わせは ではないことに注意。
白玉1個と黒玉0個を取り出す場合は白玉2個を選ぶ必要があるが、白玉は1個しかないので確率は0になる。白玉しか取り出せないから、になることはない。
白玉を1個、もう一つはなしで2個取り出すことは不可能。
よって、 ではなく、と書ける。しかしは1個から2個取り出す意味ないので、と書ける。しかし、これは問題文の理解に誤りがある。問題文通りに解くと、
別解としては、白玉1個と黒玉3個の中から2個取り出すとき、黒玉が0個ということは2個とも白玉でなくてはならない。白玉は1個しかないため、白玉2個を取り出すことはできない。したがって、となる。
(ii) のとき(黒玉を1個取り出す場合)
これは、白玉1個と黒玉1個を選ぶ場合に相当する。
白玉1個を選ぶ組み合わせは 通り。
黒玉3個から1個を選ぶ組み合わせは 通り。
したがって、白玉1個と黒玉1個を選ぶ組み合わせは 通り。
よって、
(iii) のとき(黒玉を2個取り出す場合)
これは、黒玉3個から2個を選ぶ場合に相当する。
黒玉3個から2個を選ぶ組み合わせは 通り。
よって、
確率分布は以下のようになる。
| X | 0 | 1 | 2 |
|---|---|---|---|
| P(X) | 0 | 1/2 | 1/2 |
最終的な答えを記入する際、0になる確率については、問題文の解釈によって異なる可能性がある。ここでは、上記の計算に基づいて記述する。
3. 最終的な答え
| X | 0 | 1 | 2 |
|---|---|---|---|
| P(X) | 0 | 1/2 | 1/2 |