白玉1個と黒玉3個が入った袋から、同時に2個の玉を取り出す。取り出した黒玉の個数を確率変数 $X$ とするとき、$X$ の確率分布を求めよ。

確率論・統計学確率確率分布組み合わせ期待値
2025/5/6

1. 問題の内容

白玉1個と黒玉3個が入った袋から、同時に2個の玉を取り出す。取り出した黒玉の個数を確率変数 XX とするとき、XX の確率分布を求めよ。

2. 解き方の手順

確率変数 XX がとりうる値は、0, 1, 2である。それぞれの確率を計算する。
袋の中にある玉の総数は4個であり、そこから2個を取り出す組み合わせの総数は 4C2=4!2!2!=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通りである。
(i) X=0X = 0 のとき(黒玉を0個取り出す場合)
これは、白玉1個と白玉以外の玉(つまり存在しない)を選ぶ場合に相当する。白玉1個を取り出す組み合わせは 1C2{}_1C_2 ではないことに注意。
白玉1個と黒玉0個を取り出す場合は白玉2個を選ぶ必要があるが、白玉は1個しかないので確率は0になる。白玉しか取り出せないから、X=0X=0になることはない。
白玉を1個、もう一つはなしで2個取り出すことは不可能。
よって、P(X=0)=0P(X=0) = 0 ではなく、P(X=0)=1C24C2P(X=0) = \frac{{}_1C_2}{{}_4C_2}と書ける。しかし1C2{}_1C_2は1個から2個取り出す意味ないので、P(X=0)=06=0P(X=0) = \frac{0}{6} = 0と書ける。しかし、これは問題文の理解に誤りがある。問題文通りに解くと、P(X=0)=1C1×3C14C2=16P(X=0) = \frac{{}_1C_1 \times {}_3C_1}{{}_4C_2} = \frac{1}{6}
別解としては、白玉1個と黒玉3個の中から2個取り出すとき、黒玉が0個ということは2個とも白玉でなくてはならない。白玉は1個しかないため、白玉2個を取り出すことはできない。したがって、P(X=0)=0P(X=0)=0となる。
(ii) X=1X = 1 のとき(黒玉を1個取り出す場合)
これは、白玉1個と黒玉1個を選ぶ場合に相当する。
白玉1個を選ぶ組み合わせは 1C1=1{}_1C_1 = 1 通り。
黒玉3個から1個を選ぶ組み合わせは 3C1=3{}_3C_1 = 3 通り。
したがって、白玉1個と黒玉1個を選ぶ組み合わせは 1×3=31 \times 3 = 3 通り。
よって、P(X=1)=36=12P(X=1) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
(iii) X=2X = 2 のとき(黒玉を2個取り出す場合)
これは、黒玉3個から2個を選ぶ場合に相当する。
黒玉3個から2個を選ぶ組み合わせは 3C2=3!2!1!=3×22×1=3{}_3C_2 = \frac{3!}{2!1!} = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3 通り。
よって、P(X=2)=36=12P(X=2) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
確率分布は以下のようになる。
| X | 0 | 1 | 2 |
|---|---|---|---|
| P(X) | 0 | 1/2 | 1/2 |
最終的な答えを記入する際、0になる確率については、問題文の解釈によって異なる可能性がある。ここでは、上記の計算に基づいて記述する。

3. 最終的な答え

| X | 0 | 1 | 2 |
|---|---|---|---|
| P(X) | 0 | 1/2 | 1/2 |

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