袋の中に8個の球が入っており、そのうち4個には10点、残りの4個には20点と書かれている。この袋から同時に3個の球を取り出すとき、取り出した10点の球の数を$X$、合計点数を$Y$とする。このとき、$Y$の期待値$E[Y]$を求めよ。

確率論・統計学確率期待値組み合わせ
2025/5/6

1. 問題の内容

袋の中に8個の球が入っており、そのうち4個には10点、残りの4個には20点と書かれている。この袋から同時に3個の球を取り出すとき、取り出した10点の球の数をXX、合計点数をYYとする。このとき、YYの期待値E[Y]E[Y]を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、XXが取りうる値を考える。3個取り出すので、XXは0, 1, 2, 3の値を取りうる。
YYは合計点数なので、Y=10X+20(3X)=6010XY = 10X + 20(3-X) = 60 - 10Xと表せる。
E[Y]=E[6010X]=6010E[X]E[Y] = E[60-10X] = 60 - 10E[X]より、E[X]E[X]を求める。
E[X]=x=03xP(X=x)E[X] = \sum_{x=0}^3 xP(X=x)
P(X=x)P(X=x)は、3個の球を取り出した時に10点の球がxx個である確率である。
P(X=0)=4C0×4C38C3=1×456=456=114P(X=0) = \frac{{}_4C_0 \times {}_4C_3}{{}_8C_3} = \frac{1 \times 4}{56} = \frac{4}{56} = \frac{1}{14}
P(X=1)=4C1×4C28C3=4×656=2456=37P(X=1) = \frac{{}_4C_1 \times {}_4C_2}{{}_8C_3} = \frac{4 \times 6}{56} = \frac{24}{56} = \frac{3}{7}
P(X=2)=4C2×4C18C3=6×456=2456=37P(X=2) = \frac{{}_4C_2 \times {}_4C_1}{{}_8C_3} = \frac{6 \times 4}{56} = \frac{24}{56} = \frac{3}{7}
P(X=3)=4C3×4C08C3=4×156=456=114P(X=3) = \frac{{}_4C_3 \times {}_4C_0}{{}_8C_3} = \frac{4 \times 1}{56} = \frac{4}{56} = \frac{1}{14}
E[X]=0×114+1×37+2×37+3×114=37+67+314=6+12+314=2114=32E[X] = 0 \times \frac{1}{14} + 1 \times \frac{3}{7} + 2 \times \frac{3}{7} + 3 \times \frac{1}{14} = \frac{3}{7} + \frac{6}{7} + \frac{3}{14} = \frac{6+12+3}{14} = \frac{21}{14} = \frac{3}{2}
E[Y]=6010×32=6015=45E[Y] = 60 - 10 \times \frac{3}{2} = 60 - 15 = 45

3. 最終的な答え

45

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