確率変数 $X$ の期待値が $E[X] = 1$ で分散が $V[X] = 5$、確率変数 $Y$ の期待値が $E[Y] = 2$ で分散が $V[Y] = 4$ である。$X$ と $Y$ は互いに独立であるとき、確率変数 $X + 2Y$ の分散 $V[X + 2Y]$ を求めよ。

確率論・統計学分散確率変数期待値独立性
2025/5/6

1. 問題の内容

確率変数 XX の期待値が E[X]=1E[X] = 1 で分散が V[X]=5V[X] = 5、確率変数 YY の期待値が E[Y]=2E[Y] = 2 で分散が V[Y]=4V[Y] = 4 である。XXYY は互いに独立であるとき、確率変数 X+2YX + 2Y の分散 V[X+2Y]V[X + 2Y] を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、分散の性質から、定数倍された確率変数の分散は、定数の二乗倍になることを利用します。つまり、
V[aX]=a2V[X]V[aX] = a^2 V[X]
また、独立な確率変数 XXYY の和の分散は、それぞれの分散の和になることを利用します。つまり、
V[X+Y]=V[X]+V[Y]V[X + Y] = V[X] + V[Y]
これらの性質を組み合わせて、 V[X+2Y]V[X + 2Y] を計算します。
V[X+2Y]=V[X]+V[2Y]=V[X]+22V[Y]=V[X]+4V[Y]V[X + 2Y] = V[X] + V[2Y] = V[X] + 2^2 V[Y] = V[X] + 4V[Y]
与えられた値を代入すると、
V[X+2Y]=5+4×4=5+16=21V[X + 2Y] = 5 + 4 \times 4 = 5 + 16 = 21

3. 最終的な答え

X+2YX + 2Y の分散は 21 です。

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