1回の試行における得点をYとします。まず、Yの確率分布を求めます。
2枚の硬貨を投げたとき、起こりうる事象は(表、表)、(表、裏)、(裏、表)、(裏、裏)の4通りです。
このうち、表と裏が出るのは(表、裏)と(裏、表)の2通りなので、Y=2となる確率は42=21です。 Y=-1となる確率は、それ以外の(表、表)と(裏、裏)の2通りなので、42=21です。 Yの期待値E(Y)を計算します。
E(Y)=2⋅21+(−1)⋅21=1−21=21 Yの2乗の期待値E(Y^2)を計算します。
E(Y2)=22⋅21+(−1)2⋅21=4⋅21+1⋅21=2+21=25 Yの分散V(Y)を計算します。
V(Y)=E(Y2)−(E(Y))2=25−(21)2=25−41=410−41=49 総得点Xは、Yを16回繰り返したものです。つまり、X=∑i=116Yiです。 Xの期待値E(X)は、E(Y)の16倍です。
E(X)=16⋅E(Y)=16⋅21=8 Xの分散V(X)は、V(Y)の16倍です。
V(X)=16⋅V(Y)=16⋅49=4⋅9=36