まず、1回の試行におけるXの移動量の期待値を求める。さいころを1回投げて2の倍数が出る確率は 63=21 である。2の倍数が出た場合は+2移動し、それ以外の場合は-1移動するので、1回の試行におけるXの移動量の期待値は、 E[X1]=2⋅21+(−1)⋅21=1−21=21 10回の試行におけるXの移動量の期待値は、各試行の期待値の和であるから、
E[X]=10⋅E[X1]=10⋅21=5 次に、1回の試行におけるXの移動量の分散を求める。
V[X1]=E[X12]−(E[X1])2 E[X12]=(22)⋅21+((−1)2)⋅21=4⋅21+1⋅21=2+21=25 V[X1]=25−(21)2=25−41=410−41=49 10回の試行におけるXの移動量の分散は、各試行の分散の和である。
V[X]=10⋅V[X1]=10⋅49=490=245