与えられた条件を満たす実数 $k$ の値の範囲を求める問題です。 (1) すべての実数 $x$ に対して $kx^2 - kx + 2 > 0$ が成り立つ。 (2) ある実数 $x$ に対して $x^2 - 2x + 9 < kx$ が成り立つ。

代数学二次不等式判別式不等式の解実数
2025/5/6

1. 問題の内容

与えられた条件を満たす実数 kk の値の範囲を求める問題です。
(1) すべての実数 xx に対して kx2kx+2>0kx^2 - kx + 2 > 0 が成り立つ。
(2) ある実数 xx に対して x22x+9<kxx^2 - 2x + 9 < kx が成り立つ。

2. 解き方の手順

(1) すべての実数 xx に対して kx2kx+2>0kx^2 - kx + 2 > 0 が成り立つための条件を考えます。
* k=0k = 0 のとき、 2>02 > 0 となり、これは常に成り立つので k=0k = 0 は条件を満たします。
* k>0k > 0 のとき、2次関数 f(x)=kx2kx+2f(x) = kx^2 - kx + 2 が常に正であるためには、判別式 D=(k)24(k)(2)=k28k<0D = (-k)^2 - 4(k)(2) = k^2 - 8k < 0 でなければなりません。
k28k<0k^2 - 8k < 0 より k(k8)<0k(k - 8) < 0 となり、0<k<80 < k < 8 が得られます。
k>0k>0 であることを考慮すると、0<k<80 < k < 8 となります。
以上より、k=0k=0 または 0<k<80 < k < 8 なので、0k<80 \le k < 8 が条件を満たす kk の範囲です。
(2) ある実数 xx に対して x22x+9<kxx^2 - 2x + 9 < kx が成り立つための条件を考えます。
x22x+9<kxx^2 - 2x + 9 < kx を変形すると x2(k+2)x+9<0x^2 - (k+2)x + 9 < 0 となります。
2次関数 g(x)=x2(k+2)x+9g(x) = x^2 - (k+2)x + 9 がある xx で負になるためには、判別式 D=(k+2)24(1)(9)>0D = (k+2)^2 - 4(1)(9) > 0 でなければなりません。
D=(k+2)236>0D = (k+2)^2 - 36 > 0 より (k+2)2>36(k+2)^2 > 36 となり、k+2>6k+2 > 6 または k+2<6k+2 < -6 となります。
したがって、k>4k > 4 または k<8k < -8 が条件を満たす kk の範囲です。

3. 最終的な答え

(1) 0k<80 \le k < 8
(2) k<8k < -8 または k>4k > 4

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