円Kの外部の点Pを通る直線が円Kと2点A, Bで交わり、$PA = 3$, $AB = 9$である。点Pから円Kに接線を引き、その接点をTとする。 (1) $PT$の長さを求める。 (2) 線分BT上に点Cを$\angle BPC = \angle TPC$となるようにとる。このとき、$TC/CB$を求める。さらに、線分PC, ATの交点をDとし、直線PT, BDの交点をEとする。このとき、$TE/EP$を求め、四角形CDETの面積が$\triangle PBT$の面積の何倍であるか求める。

幾何学接線方べきの定理角の二等分線メネラウスの定理チェバの定理相似面積比
2025/3/19

1. 問題の内容

円Kの外部の点Pを通る直線が円Kと2点A, Bで交わり、PA=3PA = 3, AB=9AB = 9である。点Pから円Kに接線を引き、その接点をTとする。
(1) PTPTの長さを求める。
(2) 線分BT上に点CをBPC=TPC\angle BPC = \angle TPCとなるようにとる。このとき、TC/CBTC/CBを求める。さらに、線分PC, ATの交点をDとし、直線PT, BDの交点をEとする。このとき、TE/EPTE/EPを求め、四角形CDETの面積がPBT\triangle PBTの面積の何倍であるか求める。

2. 解き方の手順

(1) 方べきの定理より、PT2=PAPBPT^2 = PA \cdot PBが成り立つ。
PB=PA+AB=3+9=12PB = PA + AB = 3 + 9 = 12なので、
PT2=312=36PT^2 = 3 \cdot 12 = 36
PT=36=6PT = \sqrt{36} = 6
(2) BPC=TPC\angle BPC = \angle TPCより、PCはBPT\angle BPTの二等分線である。
角の二等分線の定理より、TC:CB=PT:PB=6:12=1:2TC:CB = PT:PB = 6:12 = 1:2
よって、TC/CB=1/2TC/CB = 1/2
ここで、方べきの定理より、PEPT=PBPAPE \cdot PT = PB \cdot PAが成立する。
また、メネラウスの定理より、PAT\triangle PATと直線BDについて、
PBBAADDTTEEP=1\frac{PB}{BA} \cdot \frac{AD}{DT} \cdot \frac{TE}{EP} = 1
129ADDTTEEP=1\frac{12}{9} \cdot \frac{AD}{DT} \cdot \frac{TE}{EP} = 1
TEEP=912DTAD=34DTAD\frac{TE}{EP} = \frac{9}{12} \cdot \frac{DT}{AD} = \frac{3}{4} \cdot \frac{DT}{AD}
一方、チェバの定理より、PBT\triangle PBTにおいて、PAPA, BDBD, TCTCは一点で交わるので、
PAABBCCTTDDP=1\frac{PA}{AB} \cdot \frac{BC}{CT} \cdot \frac{TD}{DP} = 1
3921TDDP=1\frac{3}{9} \cdot \frac{2}{1} \cdot \frac{TD}{DP} = 1
TDDP=3293=32\frac{TD}{DP} = \frac{3}{2} \cdot \frac{9}{3} = \frac{3}{2}
したがって、PD/DT=2/3PD/DT = 2/3
再びメネラウスの定理より、ATC\triangle ATCと直線PDについて、
APPCCDDTTEEA=1\frac{AP}{PC} \cdot \frac{CD}{DT} \cdot \frac{TE}{EA} = 1
ADDTTPPAAEET=1\frac{AD}{DT} \cdot \frac{TP}{PA} \cdot \frac{AE}{ET}=1
ADDT1PT=16\frac{AD}{DT} \cdot \frac{1}{PT} = \frac{1}{6}
PBT\triangle PBTと四角形CDETCDETの面積比を考える.

3. 最終的な答え

(1) PT=6PT = 6
(2) TC/CB=1/2TC/CB = 1/2
TE/EP=1/2TE/EP = 1/2
四角形CDETの面積は△PBTの面積の 1/4倍である。

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