与えられた数列は、分母が2, 3, 4, 5, ...と増加し、各分母の項数は分母から1を引いた数に等しい数列である。この数列の初項から第n項までの和が初めて2025を超えるとき、第n項が第何群に含まれているかを求める。

数論数列級数群数列不等式シグマ記号和の公式
2025/5/6

1. 問題の内容

与えられた数列は、分母が2, 3, 4, 5, ...と増加し、各分母の項数は分母から1を引いた数に等しい数列である。この数列の初項から第n項までの和が初めて2025を超えるとき、第n項が第何群に含まれているかを求める。

2. 解き方の手順

まず、第k群の和を求めます。第k群は、分母がk+1であり、分子が1からkまでの数列なので、第k群の和は以下のようになります。
1k+1+2k+1++kk+1=1+2++kk+1=k(k+1)/2k+1=k2\frac{1}{k+1} + \frac{2}{k+1} + \dots + \frac{k}{k+1} = \frac{1+2+\dots+k}{k+1} = \frac{k(k+1)/2}{k+1} = \frac{k}{2}
次に、第1群から第m群までの和を求めます。これは、各群の和を足し合わせればよいので、以下のようになります。
k=1mk2=12k=1mk=12m(m+1)2=m(m+1)4\sum_{k=1}^{m} \frac{k}{2} = \frac{1}{2} \sum_{k=1}^{m} k = \frac{1}{2} \cdot \frac{m(m+1)}{2} = \frac{m(m+1)}{4}
この和が初めて2025を超えるようなmを求めます。
m(m+1)4>2025\frac{m(m+1)}{4} > 2025
m(m+1)>8100m(m+1) > 8100
m2+m8100>0m^2 + m - 8100 > 0
mは自然数なので、m2m^2 が8100に近いものを探します。902=810090^2 = 8100 なので、mm は 90 に近い値です。
90×91=819090 \times 91 = 8190
89×90=801089 \times 90 = 8010
したがって、m=90m=90 のとき、 90×914=81904=2047.5>2025\frac{90 \times 91}{4} = \frac{8190}{4} = 2047.5 > 2025
m=89m=89 のとき、 89×904=80104=2002.5<2025\frac{89 \times 90}{4} = \frac{8010}{4} = 2002.5 < 2025
よって、第1群から第90群までの和が初めて2025を超えることがわかります。
次に、第n項が何番目の群に含まれているかを調べるために、各群の項数を調べます。第k群の項数はkです。第m群までの項数の合計は k=1mk=m(m+1)2\sum_{k=1}^{m} k = \frac{m(m+1)}{2} です。
m=89m=89のとき、項数の合計は 89×902=89×45=4005\frac{89 \times 90}{2} = 89 \times 45 = 4005
m=90m=90のとき、項数の合計は 90×912=45×91=4095\frac{90 \times 91}{2} = 45 \times 91 = 4095
初項から第n項までの和が初めて2025を超えるのは、第90群まで足した時なので、nnは4005より大きく、4095以下となります。 つまり、4005<n40954005 < n \leq 4095
したがって、第n項は第90群に含まれています。

3. 最終的な答え

第90群

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