与えられた式が $x$ についての恒等式となるように、$a, b, c$ の値を求める問題です。問題の式は以下です。 $\frac{2}{(x+2)(4x^2+7x+2)} = \frac{a}{x+2} + \frac{bx+c}{4x^2+7x+2}$

代数学恒等式分数式連立方程式部分分数分解
2025/5/6

1. 問題の内容

与えられた式が xx についての恒等式となるように、a,b,ca, b, c の値を求める問題です。問題の式は以下です。
2(x+2)(4x2+7x+2)=ax+2+bx+c4x2+7x+2\frac{2}{(x+2)(4x^2+7x+2)} = \frac{a}{x+2} + \frac{bx+c}{4x^2+7x+2}

2. 解き方の手順

まず、右辺を通分します。
ax+2+bx+c4x2+7x+2=a(4x2+7x+2)+(bx+c)(x+2)(x+2)(4x2+7x+2)\frac{a}{x+2} + \frac{bx+c}{4x^2+7x+2} = \frac{a(4x^2+7x+2) + (bx+c)(x+2)}{(x+2)(4x^2+7x+2)}
分子を整理します。
a(4x2+7x+2)+(bx+c)(x+2)=4ax2+7ax+2a+bx2+2bx+cx+2c=(4a+b)x2+(7a+2b+c)x+(2a+2c)a(4x^2+7x+2) + (bx+c)(x+2) = 4ax^2 + 7ax + 2a + bx^2 + 2bx + cx + 2c = (4a+b)x^2 + (7a+2b+c)x + (2a+2c)
したがって、
2(x+2)(4x2+7x+2)=(4a+b)x2+(7a+2b+c)x+(2a+2c)(x+2)(4x2+7x+2)\frac{2}{(x+2)(4x^2+7x+2)} = \frac{(4a+b)x^2 + (7a+2b+c)x + (2a+2c)}{(x+2)(4x^2+7x+2)}
両辺の分子を比較すると、以下の等式が得られます。
(4a+b)x2+(7a+2b+c)x+(2a+2c)=2(4a+b)x^2 + (7a+2b+c)x + (2a+2c) = 2
この式が恒等式であるためには、各次数の係数が等しくなければなりません。したがって、以下の連立方程式が得られます。
4a+b=04a+b = 0
7a+2b+c=07a+2b+c = 0
2a+2c=22a+2c = 2
この連立方程式を解きます。
まず、3番目の式から a+c=1a+c = 1 なので、c=1ac = 1-a が得られます。
1番目の式から b=4ab = -4a が得られます。
これらを2番目の式に代入すると、
7a+2(4a)+1a=07a+2(-4a)+1-a = 0
7a8a+1a=07a - 8a + 1 - a = 0
2a+1=0-2a + 1 = 0
2a=12a = 1
a=12a = \frac{1}{2}
b=4a=4(12)=2b = -4a = -4(\frac{1}{2}) = -2
c=1a=112=12c = 1 - a = 1 - \frac{1}{2} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

a=12a = \frac{1}{2}
b=2b = -2
c=12c = \frac{1}{2}

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