まず、文中の空欄を埋める。
- 円盤Aと円盤Dが接するのは、ADの長さが二つの円盤の半径の和と等しいときである。正方形ABCDの辺の長さは3なので、3 = x + x より x=23。よって、エには3/2が入る。 - 花子さんの発言について。正方形ABCDの内部に円盤Pが通過しない部分があるのは 0<x<23のときである。逆に、23≤x<3のとき、正方形ABCDの内部はすべて円盤Pの通過範囲に含まれる。よって、オには3/2が入る。 - 0 < x < 3/2のとき、円盤Pが通過する範囲の面積S(x)は、正方形の面積から、四隅の円弧部分(半径xの四分円4つ分、つまり半径xの円1つ分)を除いたものに、正方形の辺に沿った長方形4つ分(3*2x)を加えたものと等しい。
S(x)=32−πx2+4(3∗x)=9−πx2+12x=−πx2+12x+9 よって、カキにはそれぞれ1と2が入り、クケにはそれぞれ1と2が、コには9が入る。
- 3/2 <= x < 3のとき、円盤Pが通過する範囲の面積S(x)は正方形の面積に、各辺に沿った幅xの長方形4つ分(2x)を足した物から正方形の四隅部分の円(半径xの四分円4つ分)を足したものとなる。
S(x)=πx2+4(3∗x)=π∗x2 - S(x)を最大にするxの値を求める。0 < x < 3/2のとき、S(x) = −πx2+12x+9は上に凸の二次関数であり、軸は x=−2(−π)12=π6≈1.91である。23=1.5<π6であるため、S(x)を最大にするxの値はπ6ではない。0<x<23の範囲で最大になるのはx = 3/2の時なので、S(23)=−π(23)2+12(23)+9=−49π+18+9=−49π+27となる。 23<=x<3のときS(x) = πx2は単調増加する。x = 3/2の時、 S(23)=π(23)2=π49≈7.07 となる。 x = 3の時S(3)=π32=9π≈28.3となる。 よって、S(23)<S(3)であるため、S(x)を最大にするxの値はx=3である。よって、スには3が入る。 - S(x) = π - 2を満たすxの値を求める。0 < x < 3/2のとき、S(x)=−πx2+12x+9=π−2。 πx2−12x−11+π=0 x=2π12±144−4π(π−11) x=2π12±144−4π2+44π x=π6±36−π2+11π x=π6±36+11π−π2 この内、0<x<23を満たすものは存在しない。 23≤x<3のとき、S(x)=πx2=π−2より、x2=1−π2。 x=1−π2≈1−0.637=0.363≈0.6。これは23≤x<3の範囲を満たさない。 したがって、S(x)=π−2 を満たすxはない。